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新・バカ達とちみっこ達と赤姫
第87問 作戦を実行!
「よし、じゃあこれから最後の決戦を仕掛けるぞ。
 夜瀬は例の犯人たちの動向を探ってくれ、動いたら連絡を頼む」

「わかったよ」

龍星の指示に頷く澪次。

「今回は途中で裏切るからあまり女子や先生を倒しすぎるなよ?」

と雄二がそう話すと頷くFクラス男子ず。

「そして今から部隊を5つに分ける。
 1班は雄二、2班は明久、3班は康太、4班は秀吉、5班は秀久だ。
 そして、2Fを雄二と秀吉の部隊が、1Fを秀久の部隊が、
 大浴場に続く廊下を明久と康太の部隊らが
 まずは攻めるフリをして途中で反旗を翻す」

「わかったよ、龍」

龍星の指示に頷く明久。

「せりかっか!」

「なになに、心配だからせりかさんは明久についていく?
ああ、そうだな。常村達には参加させるつもりはねーからな。
明久だけなら覗きにいきそうだし」

しゅぴっと手をあげたせりかさんの言葉を訳す雄二。

「失礼な! 僕は結と混浴をしようと「だぜい!」ぐふ!?」

抗議しようとする明久の脛にゆーいのバットがぶち当てられた。
あれは痛いではすまない痛みだ。

「1番秀久達のチームがきついかもしれないが、俺達がたどり着くまで耐えてくれ」

と雄二が言うと。

「それは構わないけどさ。別に倒してしまってもいいんだろう?」

「ああ、構わない。おもいっきりやってやれ」

秀久がニヤリと笑いながら尋ねると龍星は笑ってサムズアップする。

「反旗を翻すのは、その犯人が姿を現した時で良いのじゃな」

「ああ、あいつらは自分の保身を大事にしているだろうからな。
 おそらく、明久とムッツリーニらが1Fを抜けたら姿を現すだろう。
その時が反撃の時間だ!」

秀吉の問いかけに雄二は頷いた。

「俺と当夜は西やんと一緒に大浴場側にいることにする」

「ああ、まだ、気づかれるわけにはいかないからな」

雄二に龍星が言うと彼は頷いた。

「なあ雄二?俺は誰を援護すればいいんだ?」
「直貴は秀久側にいてもらおうと思う。涼介と淳と湊斗は明久側だ、いいな?
一応女子生徒の代表核には話を通してはいるが、
話を聞いていない女子もいるだろうし、教師にも鉄人以外には話していないからな。
第1目標は明久とムッツリーニの部隊を大浴場前の廊下にたどり着かせる事だ。
それに男子を1人でも女子風呂内部に侵入させてもいけない」

直貴が問いかけると雄二は作戦を述べていく。

「わかった」

直貴は納得した様子で頷く。

「それで教師の布陣だが、おそらく・・・
 3Fを布施先生や遠藤先生が固めているだろう。
 2Fは森川先生や君村、ユーティ先生、
 1Fは高橋女史に篠崎先生、フィリス先生、マーリ先生、
 そして、大浴場前に鉄人や大西先生が固めているはずだ」

「それを聞くと秀久の部隊が一番きついな」

と、当夜がつぶやくと。

「いや、2Fもきついと思うよ?」

と涼介も予想された陣形を見ながら言う。

「そうかもしれないが、今回は教師を倒す事が目的じゃないからな」

と龍星が苦笑いしながら言った。

「さっきも言ったが倒しすぎてもダメだ、
 倒さなすぎてもいけない。犯人に疑われたらアウトだからな。
 それに明久とムッツリーニを大浴場前に連れていかないといけないからな」

雄二は忠告するように全員を見回す。

「ねえ龍。どうやって犯人が現れた事を僕達に知らせるの?」

「なに、それはちゃんと準備してあるぜ。
 ヤツらが現れたらある放送を流してもらう手はずになっているからな」

明久が疑問を持って尋ねると龍星は笑ってつげた。

「じゃあ、その放送が流れるまで耐えればいいんだな」

「そうだ。それじゃあ、真犯人退治に行くぞ!」

秀久の言葉に雄二は頷いた。

「そして明日こそはゆっくり風呂に入りたい・・・・・」

「まぁの。最後位はゆっくりしたいの」

哀愁を漂わせる秀久に苦笑いする秀吉。

「そのためにも今日ケリをつけるぞ」

「そうだな。さてとやりますか!」

と雄二が言うと当夜がやる気を見せる。

「皆、準備は良いか?」

と龍星が尋ねると。

「皆で頑張ろう!」

「犯人を見つけねーと安息がないしな」

「……ここで決着をつける」

涼介・淳・康太もやる気満々だ。

「野郎共ぉ出陣だぁ!!!!!」

「「「「「「おおおおぉぉぉぉぉ!!!!」」」」」

雄二の号令に雄叫びをあげるFクラスず。

〜〜〜☆〜〜〜

2FではすでにDクラスの男子と女子達が戦闘をしていた。

「やっぱりきたわね覗きの主犯格!」

「ここは通さないわ!」

睨みながら明久達に詰め寄る2年の女子ず。

「予想通り守備部隊がいるね」

と湊斗が苦笑いをうかべると。

「悪いけどここは通さないわよ!」

「そういうわけだから、ごめんなさいね」

教師の数名が立ちはだかる。

雄二の予想通りここには、森川先生と君村先生、ユーティ先生がいた。
一つ予想外なのは何故か翔子がいたことだが、
おそらく彼女なら、大丈夫だろう。

「よし、ここは作戦通り俺と秀吉の部隊で抑える。皆は先に行けっ!!」

そういうと雄二と秀吉の部隊が盾となって秀久達に道を作ってくれる。

「行くぞっ!!」

「頼むよ雄二、秀吉!」

秀久と明久達が走り抜けようと向かう。
ユーティ先生が回り込んできたが、戦闘する気はないようだ。

「話はぷちちゃんから聞いてから、頑張ってね」

と彼女はウィンクして秀久達を見送った。
傍にはしゅうやんがおり、Vサインをしていた。
この時、なんでぷち達の台詞がわかるのだろうとかそんなことを思ったのはいうまでも


あきゅろす。
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