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新・バカ達とちみっこ達と赤姫
第83問
「ウェポンチェンジ!そして、瞬足!」

秀久はそう言って召喚獣を見えない速さで走らせて高橋教諭の召喚獣の真上に飛んだ。
そして、そのまま刀を真下に構えてそのまま落ちる。

「そんなの回避すれば……っ!?」
「……そんなことさせない」

康太の召喚獣が持っていたクナイが高橋教諭の召喚獣の影に突き刺さっていた。

「ナイスだ、康太!兜割りいィィ!!」

そう言って召喚獣の竹刀から刀に替えた武器を振り下ろす。
上空からということもあり、高橋教諭の召喚獣の脳天に突き刺さり、消滅する。

「そんな……!?」

予想外のことに驚く高橋教諭。

「作戦通りだね雄二!」
「ああ、ここまでは予想通りだ!」

お互いにサムズアップする明久と雄二。

「Fクラスの皆!俺が高橋先生を討ち取ったぁ!!!!」

「「「「「おおぉお!!!凄ぇえええ!!!!」」」」」

秀久の言葉に驚くクラスメイト達。

『本当に先生を倒したぞ!!』

『しかもあの高橋先生だぞ!!』

歓声の声がこの場に満ちていく。

「僕達の武器は!」

明久がそう叫ぶと。

「愛と!」

秀吉が次に声をあげ、

「勇気と!」

その次に和明が

「地位と!」

その次は雄二が

「謀略と!」

そのまた次は直貴が

「だまし討ち!っておい!?」

最後を秀久が叫んだが、ツッコミをいれる。

「……最後は最低だね」
「そうね」

つぐみの言葉に優子も同意する。

「・・・・・すみません皆さん。油断してしまいました」

すまなそうに謝罪する高橋教諭。

「仕方ないですよ、まさか跳躍して更に二段構えとは思いませんでしたからね」

「そうですよ、ここは私達に任せてください」

鈴村教諭と篠原教諭が高橋教諭にそう声をかけていた。

「よし、この調子で先生達を倒すぞ!!皆は他を抑えてくれ!!」

雄二がそう告げると。

「任せろ!!」

「俺達だってやってやる」

「やあぁってやるぜぇええええ!!!」

それぞれがやる気に燃えていた。
闘志に火がついたのだろう。

「明久、雄二。少し俺は別の相手をやるから先生達を抑えていてくれ」

「わかった」

「了解だよ。あ、そうそう!負けたら龍星が一日女装だって言ってたから頑張ってね」

秀久の言葉に頷く雄二と明久だったが、最後に笑顔で告げる。
その言葉に硬直する秀久だった。

「そう簡単にはいかないぞ」

「………俺が相手だ」

そう言って立ちはだかろうとするが、康太が前に出て足止めする。

「土屋が相手か。良いだろう、お前の得意としている保健体育でやってやる。
 ついて来い!!」

大西教諭はそう言うとフィールドを展開する。

大西知也 保健体育 698点

VS

土屋康太 保健体育 589点

「教師に挑む度胸は買ってやるが……あまり教師を───舐めるなよ」

「……負けない」

大西先生と康太は高橋先生のフィールドから出ると保健体育で戦い始めた。

「俺の相手は誰だ?」

「先生の相手は僕ですよ。せっかくなんで先生の教科でやりませんか?」

森村教諭の問いかけに和明が前に出て宣言する。

「いいぜ、後悔するなよ?」

と言って森村教諭も高橋教諭のフィールドから出て美術で挑んできた。

森村天満 美術 589点

VS

吉木和明 491点

こうしてこちらも戦いが始まった。

「では、その他の方はわしらと戦ってもらおうかのう」

「この前みたいにはやられないぜ?」

「いざ、勝負といきましょう」

そう言って総合科目で挑む秀吉・明久・雄二。

〜〜〜☆〜〜〜

その頃秀久はというと。

秀久と三村教諭はお互いに武器を構え対峙する

「『魔人剣』!!」

「甘いわよ、『旋風槍』!!」

三村先生は槍を突き上げ飛びあがり

「『瞬迅槍』!!」

空中から膝から落下して攻撃してきた。

「っ!なら『風牙絶咬』!!」

高速の踏み込みで、威力の高い一突きを浴びせる。

「そこからの『裂駆槍』!!」

払い、納刀しながらの打撃へと流れるような連撃を食らわせる。

「ッ!」

「まだまだ!」

秀久はそのまま攻撃を続けていく。

「甘いわよ!」

三村先生も負けずと攻撃をしてくる。

「魔人剣連牙!!」

「やるわね!なら少し本気で行くわよ。来たれ光よ…裁きを受けよ!!」
      
三村先生は腕輪を発動し攻撃を仕掛けてくる。
その腕輪の攻撃で周りに光が舞い落ちる。

「っ!!」

秀久はすぐさま防御の盾を発動させ攻撃をやわらげる。

「!『ジャッジメント』!!いかがかしら?」

「ぐはっ!」

秀久は三村先生の攻撃を食らい膝をつく。
こういう時、フィードバックがあるからかなりきつい……


上狼秀久 総合科目 9点 

VS  

三村芳香 総合科目 581点  
 

「あら?まだ残っていたのね。本当に面白いわね!」 

なんとか直撃は防げたけどもう体がボロボロだった。
……もう次で勝負がつくのは間違いない……

「さて、次で最後かしら?」

「そうですね……『チャージアップ』」

秀久は召喚獣とは別の腕輪を発動させる

  9点 → 11点


「それは確か清涼祭の時の腕輪だったかしら」

「そうですよ。なら最後の攻撃いきます!」

秀久は瞬時に先生に近づいていき

「全てを切り裂く! 幻狼斬!」

抜刀状態の居合いから横に薙ぎ払い剣を持ち直し、勢いよく斬り上げた。

「これは驚いたわね」

秀久の攻撃は武器で塞がれてしまった。
だが何とか武器は真っ二つに斬れることができた。

「今のは危なかったわね。でも、これでおしまい!」

三村先生は刃があるほうでトドメをさそうと突き刺そうとしてきた。

「まだだ!!『フルチャージ』!!」

秀久はもう一段階、腕輪を発動する。

11点 → 18点

すると秀久の召喚獣の体が真っ赤に染まる。  

「何をするかわからないけど、コレで終わりよ!」

突き刺そうと攻撃をするが、すでにそこに秀久の召喚獣の姿は無かった。

「これで決める!閃け、鮮烈なる刃! 
 無辺の闇を鋭く切り裂き、仇為すモノを微塵に砕く!
これで!!『漸毅狼影陣(ざんこうろうえいじん)!!』」

俺は四方から斬撃の刃を食らわせる。

「お、俺の、か、勝ち、です、ね」


上狼秀久 18点 

VS  

三村芳香 0点


あきゅろす。
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