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新・バカ達とちみっこ達と赤姫
第40問 お祭りだぁ! わっしょいわっしょい☆
学園祭の出し物を決める為のアンケートにご協力ください。
『喫茶店を経営する場合、ウエイトレスのリーダーはどのように選ぶべきですか?』

[@かわいらしさ A統率力 B行動力 Cその他( )]

また、その時のリーダー候補も挙げてください。


土屋康太の答え
『[@かわいらしさ] 候補……姫路瑞希&島田美波&雨宮つぐみ&音吹奏&西崎瑠美』

教師のコメント
甲乙つけがたいと言ったところでしょうかね。


吉井明久の答え
『[@可愛らしさ] 候補……常村結華』

教師のコメント
のろけ乙です。

榊龍星の答え
『[@可愛らしさ] 候補……瀬川芹香』

教師のコメント
二人の仲は睦まじいです。

渡辺直貴の答え
『[@可愛らしさ] 候補……西崎瑠美』

教師のコメント
これくらい素直になればいいのですが。

上狼秀久の答え
『[@可愛らしさ] 候補……雨宮つぐみ』

教師のコメント
なぜか、皺がよっている気がするのですが。
なにかあったんですか?




雄二・龍星・秀久が戦っている頃。
つぐみ・ひばり・和明はというと同じようにステージに立って戦っていた。
なぜ、彼女達が参加しているかというと。
人数が多い方が勝ち取りもしやすいと思ったからである。

「やぁ!」

ひばりの召喚獣の三度の鍔鳴りの音と共に放たれる倭刀の三連斬が決まる。
目にも止まらない速さとはこのことだろう。
しかし、それをものともせずに槍で裁くのはひばりとは色違いの衣装を着た召喚獣。
そのまま突き出される槍に、ひばりは後ろへと後退した。
ひばりとは違う方向では革製の装備品をつけた召喚獣が、分厚い刀身を自由自在に振り回し、目の前にいるつぐみの召喚獣めがけて振り下ろす。
しかし、つぐみはそれを双人剣で上手くさばく。
轟音と共に巨大な剣が振り下ろされ、ステージが揺れ、土煙が起こっていた。
和明はなにもないところから物質を作り出して拳にはめ、ステージの地面を蹴り、相手の召喚獣へとナックルを叩き込む。

Bブロックの一回戦でつぐみ・ひばり・和明は苦戦をしいられていた。
なぜか相手は三年生でしかもBクラスの上位という実力者だ。
ちなみに点数は183点と194点と188点という猛者印だ。
受験を控えているというのに、それでもエントリーしていることに驚きを隠せないひばり達。
操作力の高さにも驚きを隠せないでいるが。

「なかなかやるじゃないか、2年坊」
「初日から戦争を起こしたクラスだけはあるな」
「なかなかのセンスだね〜」

三年生の三人組はとても楽しそうに笑っている。
それも召喚獣を操作しながらだから驚きだ。

「お褒めいただきありがとうございますよっと」
「それでも先輩には・・・・負けます・・・よ」

和明とひばりもお互いに召喚獣に注意しながら動かしている。
さすが幼馴染である。
鋭く突き出された槍をかい潜らせ、倭刀を抜きつけさせる。
しかし、相手は突き出した槍をしならせ、ひばりの召喚獣の肩口を叩く。
体勢を崩された一撃は、相手の脇を掠めただけに終わり、そのまま弾かれた。

「はあぁぁぁぁっ!」
「くっ・・・・!」

つぐみは召喚獣を走らせておどりこむように双刃剣を振り下ろす。
重みのある一撃に相手の眉間に皺がよる。

「うおォォォォォっ!!」

一方では巨大な剣を持ち、待ち構えている召喚獣にきづいて、一時地面に足をついて反動をつき、そのまま弾丸のように飛び込む。
金属が激突する甲高い音が響き、突き出された拳によって巨剣が弾かれた。


「っ!」

すかさずひばりは勢いを殺さずに片足だけをほんの一瞬だけで着地させ、踏み切って加速する。

「ひばりちゃん!」
「うん!」

つぐみが声をかけるとひばりは頷いて、つぐみが駆け出して、双刃剣をひと振りをすると、風が巻きおこり、ひばりはそれにのり、相手の召喚獣めがけて振り下ろす。
まさに一刀両断である。
ひばりの召喚獣は勢いを殺しきれず、転がるように地面に激突した。
と、その時である!

「ひばり!」
「ひばりちゃん!」

突然つぐみと和明の声が上がったのだ。
それに気づいて驚いていると和明の召喚獣がひばりの召喚獣を抱き上げて移動すると、そこに槍が飛来してきたのだ。
そして、ひばりの召喚獣の居た辺りに突き刺さった。

「……外したか。先生、投了します」
 
手を挙げて、立ち会いの教師に宣言する槍の召喚獣の三年生。

「わかりました。勝者、ツインズちみっことバカチーム!!」
 
立ち会いの教師が宣言し、フィールドが解除された。

「ひばりちゃん、大丈夫!?」

座り込んでいるひばりに抱きつくつぐみ。
涙目でうるうるとなっていた。

「う、うん・・・・カズくんのおかげで」
「はぁ・・・・焦った。 でも、まぁ・・・・ひばりが無事でなによりかな」

目をぱちくりさせるひばりに和明が近寄るとしゃがんで笑いかける。
その顔に少しだけ疲れが見えるのをひばりは見逃さなかった。

「やあ、大丈夫かい? 三人とも」
「いやあ、強いな。君たちは」
「ここまで楽しめたのは初めてだぜ」

三年の三人は、まだ余裕がありそうな顔でつぐみ達に近づく。


「あ……いえ、必死だっただけで……」
 
ひばりは和明に支えてもらいながらあわてて立ち上がるとそう言うが、相手は首を振りながら苦笑いする。

「いやいや、最後の追い上げはすごかったぜ?」
「だよな、俺達も前までは戦争漬けだったしな」
「操作にはちょいと自信があったんだがね〜」

三人はそれぞれ楽しそうに笑い合っていた。

「そろそろ、次の方が始まりますので」
「あ、はい!わかりました!」

と、そこへ立ち会いの教師から、ステージから降りるよう指示がかかった。
六人はうなずいて、左右に三人ずつ分かれ、見合うように並んで礼をし、
ステージから降りていった。

「じゃあ、二回戦頑張れよ! ちびっこ!」
「負けるなよ?」
「そのまま勝ちあがれよ!」
 
遠くから声をかけられたつぐみとひばりと和明は、手を上げて応え、会場を後にした。



その頃Fクラスの教室では・・・・。

「二人とも、よくにあっているから大丈夫だよ♪」
「はい、瑠美ちゃんの言うとおりですよ☆」

つぐみとひばりを見てにこにこ笑顔な瑠美と奏。
ちなみに瑠美の衣装はシニヨンで髪をまとめて、胸元が開いたチャイナドレスである。
奏の衣装は恋姫に出てくる劉○の衣装を着ていたりする。
直貴は瑠美の姿を見て鼻血を吹き出して倒れたのはいうまでもなく、厨房にこもることなったのだった。

「なんで、あたしはこの服装なんだよ!?」
「それは僕が推奨したのさ!」

結華は恥ずかしいのか胸元を隠して顔を赤らめながら言うと明久がサムズアップしていた。
その瞬間、結華の右ストレートを浴びせられたのは余談である。
ちなみに結華の衣装はキャス狐の服装で、かなり胸元がセクシーである。

「「コスプレファイターズにようこそ♪」」

そこへ客が来たので出迎える瑠美と奏。


「常村よ、キッチンが足りぬ! 手伝ってくれぬか?」
「ああ、わかった!」

秀吉が厨房から顔をだして声をかけると結華は頷いて近寄る。
入っては嬉しそうに出ていく客が増えてくる喫茶店。

「いらっしゃいませ〜♪ ただいま、ウェイトレスの人気アンケートをしてます! 帰りにでも是非投票してください」

瑠美が笑顔で投票アンケートを渡していた。


あきゅろす。
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