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魔法戦記リリカルなのはForce鋼鉄の騎士
第四十二話
「トーマ・アヴェニール少年は遺跡探索旅行中に助けを求める声を検知。
助けを呼ぶ声に従って厳重警備をくぐり抜けて不法潜入したら女の子を発見。
救助しようとした際に職員が発見、危険物処理のプラズマジェットで焼き殺されかけて、
その際にディバイダーが起動し、ディバイダーによる攻撃で、
施設職員全員を気絶させて現場から逃走後に犯罪者として手配されたと」
「ついでに家で旅行中のやんちゃ娘に助けられて管理局の手から逃走するうちに、
フッケバインに発見されて拉致され、構成員達にも接触をしたそうだよ、はやて姉ちゃん」

フェイトとリュウセイは執務室にいるはやてに状況を説明する。

「それと、その時に色々聞いたようなんです。殺人・破壊衝動の事、
彼がゼロ因子保有者であることも」

フェイトが続けて説明を続ける。

「直接会って話が聞きたいな。彼は話が聞ける状態?」
「今はメディカルチェック中です、エクリプスの症状は落ち着いているけど、
再発したら大変ですし」
「リュウセイがアイアンクローするから手当するにも時間かかったけどね」

はやての問いにリュウセイが答える。
フェイトがふう、と溜息をついて言うと。

「(のワの)☆」

「リュウセイ、なんで顔芸してるの!?」

「そういえば、ミオさんもよくやってた気がするで」

リュウセイの顔芸に驚くフェイト。
はやては苦笑を浮かべていた。

「とりあえず、トーマの状況が落ち着いたら私に伝えて。
エクリプスのことやフッケバインのこと……少しでもちゃんと知っておきたいから」
「はやて姉ちゃん、それなんだけどさ。フッケバインの方は高速巡航機動隊が、
追跡しているんだぜ? それにメンバーの消耗も考えてくんない?」

フェイトが話す前に口をはさむリュウセイ。

「お話中失礼します。
八神指令、リュウセイのいうとおりですよ。主砲3台のうち2台が破損一歩手前なんです。
それにヴォルフラム動力だって不安定だし、一度帰投しないことには。
例え、遭遇しても充分な戦闘は困難です」

割り込むようになのはも入ってきてはやてに注意をする。

「「と……分を超えた発言でした、もうしわけありません、部隊長」」

そう言いながら謝罪するなのはとリュウセイ。

「状況報告の範疇です。問題ありません、このあとはヴァイゼンの第2港に降りて補給します。
ギンガ達が呼びのカノンと09X他 CW社の提供装備品を持ってきてくれますから……。
高町一尉、チェックをお願いします。執務官は引き続き捜査情報をまとめて。
リュウセイはシャマルの方によること」

「はい」
「「了解」」

3人は敬礼すると執務室から出ていく。

〜〜〜☆〜〜〜

「うん……これでイケるはず!」

宙に浮かぶディスプレイを見つめながらシャマルがつぶやいた。

「シャマル〜。来たぞ〜」
『間に合いましたな』

そこでリュウセイが合流すると。

「あ、ちょうどよかったわ♪
トーマくん、リュウセイ、ソウガくん、アヤトくん、リアクト・オフを命令してみて」

シャマルは笑顔を見せて4人に告げる。
4人は頷くと目を閉じる。

『『『ーーーリアクト・オフ』』』』

そして意識を集中しながらつぶやいた。

「そう!その調子!」

シャマルが応援するように声をかける。
壁にはアイシスが持たれていた。

「そのまま集中してーー掌や両腕を開くイメージで!」

シャマルの指示通りに4人が続けていると、バシュ!という音ともにツグミ達が現れた。
トーマとアイシスがリリィを支え、リュウセイはツグミを、ソウガはアヤカを、アヤトはミクを。

「あらーー」

驚きをあらわにしながらも近寄り、リリィ達に触れるシャマル。

「うん……リアクト・オフ無事に完了」

ほっと安堵するシャマルはトーマ達の腕を見る。

「EC感染の進行症状は7・5%ーー第2発症レベルに至らず。
うんーーー! やっぱりそう!! 技術部と医療班の、
研究成果は間違ってない!」

嬉しそうにシャマルは笑っていた。
それはとても嬉しそうに見える。

「リリィちゃん達も疲労と消耗で眠ってるだけね」

それを聞いて安堵するトーマ達。

「リリィちゃんとトーマくんーーゼロ因子保有者とシュトロゼック。
それにリュウセイ達がいてくれればエクリプスの秘密に迫ることができるーー。
それにこの子ーーー銀十字の書や他の書達も」

そう言いながらシャマルは離れる。

【危機ーー排除ーー】
「(`・ω・´)!!」

銀十字がなにかしようとしたら黒十字に止められた。
なんとも人間臭い本である。

「トーマ、協力してくれるか? お前らを助ける為にーーーエクリプスの謎をといて。
悲しい事件が二度と起きないようにする為に」
「シャマル先生やマリーさんの話はスウちゃんやリュウセイさんからよく聞いていました。
もちろん、協力します。リリィにも俺からお願いしてみます」

リュウセイが真面目な顔でお願いするとトーマは笑ってつげる。
その様子をアイシスは苦笑しながら眺めていた。

「アイシス。迷惑ついでにもうちょっと付き合ってくれないかな?
助けてもらったお礼もできていないし……、
アイシスが居てくれるとここ強いし」

トーマの言葉にアイシスは少し照れがやどる。

「それにこんな途中で放り出されたらアイシスは性格的に落ち着かないだろうし」

ぐっと口ごもるアイシス。

「ま、まあ。お礼とかともかく……頼りにされちゃーアイシスも頑張らざる得ないな!」

ふんぞり返るアイシスを見て苦笑がさそわれるのはなでだろう。

『まあ、どっちにしろアイシス嬢の身柄は特務六課で預かることになるのですがね』
「そうね、マサムネの言うとおり。実家にも連絡しているしね」

マサムネとシャマルは笑いながら告げる。

「えェ!?」

この情報に驚くアイシス。

「フッケバインに顔と武装を見られてでしょ?
再度の接触もあるかもしれないーー。
しばらくこちらで保護しますって連絡したんだけど」
『家出中の不始末は本人につけさせたいのでいいように使ってやってほしいと。父上と兄上様達が』

シャマルとマサムネの説明にどんどん青ざめていくアイシス。

「どれどれ、へェ。イーグレット・セキュリティ・サービス代表取締役一家の末っ子で長女なのか」
「じゃあ、本日づけで特務六課のあずかりなわけだな、こいつも」

詳細を見ながらリュウセイとアヤトは話し合う。

「イーグレットSSって要人警護とかしてる?
TVの特番とかで見たことあるけど……」
「そうなんだけど! 素性知られたくないから苗字秘密にしてたんだけどなぁ〜」

膝をついてわーと頭を抱えるアイシス。

「それで、トーマくんとリリィちゃんとアヤトくん達は保護対象なんだけど」
「いえーーー俺もリリィを保護してもらえるんなら見習いでもなんでも指示された範囲で、できる事をしますよ」
「それは俺達もだな」
「リュウもいるしね」

3人は笑い合うとシャマル達が安堵した。

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あきゅろす。
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