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魔法戦記リリカルなのはForce鋼鉄の騎士
第三十九話攪乱と決着だ!
「チャフ散布!」

分離したユニットが噴射音を立ててそれぞれにジグザグに動いて攪乱するようにしていた。

【対象攪乱攻撃・・・・未確認物質により脅威判定困難】

トーマの視点で熱源反応のみが表示されている。

【高速飛翔を停止してください。対象を解析します】

銀十字にいわれるままに停止するトーマ。

【防御警戒レベル20に上昇】

それと同時にチャフを散布したシールドがトーマの上空へと飛翔する。

「ばかやろう! しっかりしやがれ、スバルを悲しませたいのか!」
「リュウセイ、ユウのことも忘れちゃダメだよ?」

叱咤するリュウセイになのはが苦笑いを浮かべて言う。
それを聞いて頬をかくリュウセイをツグミは可愛いな〜と密かに思っていた。

「まあ、それは置いといて。 スウちゃんがもすぐ助けにくるからね!」

こほんと咳払いをしてエクサランスを持ちなおしてトーマへと向ける。

《エクサランスカノン フルバースト!》

ジャカッと音を立てて青い出力波がトーマへと放たれる。
トーマは銀十字をつかみ、ページで出力の波を防いでいた。


「おねえちゃん達や可愛い友達もきっとまってる!」

なのはがそうなんども声かけをしていた。

「『はあああああ!』」

トーマの背中の方へリュウセイが現れて斬艦刀を振り下ろす。

「あああ!?」

ページがどんどん溢れでている。

「(あの本が戦闘指令と管制を出してる。 ページは攻防に使える武器だけど、出せる量は無限じゃないはず)削れるだけ、削り落とすっ!」

なのはが思考しながらさらに出力をあげる。

【危険です。緊急離脱します、衝撃と一部被弾に備えてください】

ビームの光線らしきがトーマに被弾するが、まだピンピンしていた。
そのまま銃剣を振り抜くトーマ。

【敵分離ユニットの破壊に移行します】

銀色の光の収束法が銃剣の先に集う。
そこへシールドユニットのビームがくるが、それを回避して、銃剣を無感情なままに振り下ろす。
トーマの攻撃で真っ二つに割れたシールドユニット。

【分離ユニット別動中。本体を攻撃します】

トーマはそれにしたがいなのはへと一直線に向かう。

「おいおい、早いな(汗」
『大丈夫、その足ならこちらにもあるから!』

向かおうとしているがあちらの方が早いようで冷や汗を浮かべるリュウセイ。
そんな彼にツグミが声をかけていた。
この時の彼には不思議とそうなる予感があった。
なぜなら、背後からスバルの声とマサムネの声がひびいていたから。

トーマの攻撃をなのはがエクサランスで防御するが、それにヒビが入り、なのはの後ろへとトーマが回り込み、次々と連撃をいれてくる。
その度に壊れていく。
最後の一撃とばかりに突こうとするトーマ。

(この一撃! 最後の盾、これで受け止められればーー!)

盾で防御するなのはにトーマの銃剣の突きがぶちあたる。
盾にひびがはいるが、彼女は焦っていなかった。
頼もしき相方がいるからだ。

「ーーリュウセイ! スバル!」
「はいッ!」
「おう! 行くぜ、マサムネ!」
『それがしにお任せを!』
『マセムネ、ごーごー!』

なのはの声に応えるように青いウイングロードを疾走して走るバイクモードのマサムネにリュウセイがまたがり、突き進む。


「ソーーーードッ!」

まずはスバルが進み、トーマへと近寄る。
そしてそのまま銃剣の先を力を貯めた手で掴むと。

「ブレイクッ!」

これによりトーマの銃剣の先が砕け散る。


「『竜巻斬艦刀一騎刀閃!』」

ツグミとリュウセイの声が揃い、竜巻が斬艦刀をまとい、そのままトーマの隣りにる銀十字へと振り下ろされる。
それと同時に本が真っ二つに破けた。
すると、トーマになにかが起きて、そのまま落ちていく。

「トーマッ!」

スバルが声をあらげて呼びかける。

《リアクター「銀十字の書」は保有者を守り、外敵を排除する武器管制システム。
保有者だけでは制御できない、必要なのは総合制御ユニット》

落ちていくトーマをみながらリリイがぽつりぽつりとつぶやいた。

《緊急ーー離脱ーー、ドライバーをーー保護ーー》
《逃げちゃだめ、銀十字! わたしがいまーー『シュトロゼック』が助けに行くからーー!》

ベッドの上でピンクの病院着をきた状態で手を伸ばし、悲痛そうな表情で叫んでいた。
シャマルは呆然とそれを眺めており、ミオはにこにこしながら見ていた。

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あきゅろす。
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