特殊部隊 SBU (エスビーユー) 海上自衛隊特別警備隊 任務 不審船等への臨検 対象船舶・艦艇へのヘリコプターや高速ボートによる強襲、潜水による水中浸透の訓練、また一部隊員は空挺降下の訓練も行っているといわれる。不審船対処時には、停船後、無力化・武装解除を担当し、その後、各護衛艦毎に編成されている立入検査隊による立入検査が行われる手順になっている。 防衛省による公式発表・資料、および各報道等によると、特別警備隊は脅威度の高い船舶・艦艇の武装解除および無力化を主任務としていると考えられる。一方で、いわゆる「バビロンの桜」計画が立案されたとする情報や、一部隊員の空挺降下の訓練等も実施されているとの情報もあるため、海外の同種の海軍系特殊部隊同様、海岸・沿岸地域の偵察や陸上における人質救出作戦等の多様な任務も部隊に付与されているとの推測もある。 しかし、公式見解としては第164回国会安全保障委員会において、当時の額賀防衛庁長官が特別警備隊に関して「規模も小規模でありますし、まだ十分に、いかような事態にも対応できるような体制とはなっていない」と答弁している。この答弁からも、偵察や陸戦の訓練をしていたとしても、少なくとも現時点では多様な任務を行うことが部隊に付与されているとは考えにくい。ただし同答弁において、将来的な特殊作戦群と特別警備隊との有機的な連携も考えるべきと付け加えてはいる。 防衛出動および海上警備行動下令後の臨検に際しては、本拠地の江田島から、岩国航空基地のMH-53E、EH-101を使用して対象船舶に対し、実行手段を用いることが想定される。 状況により護衛艦搭載哨戒ヘリのSH-60JやSH-60Kを使用する場合もある。MH-53E、EH-101では1機あたり1個班(8名)が搭乗し、ラペリング・ファストロープを使用して対象船舶に対して強襲降下が可能である。ただし、MH-53E、EH-101には捜索用レーダー及びAISが搭載されておらず、洋上での索敵は、友軍からの情報提供に頼らざるを得ない。 装備 ヘッケラー&コッホMP5SD6機関拳銃 MP5SD6 M4A1カービン 豊和工業89式5.56mm小銃 ミネベア 9mm拳銃 ヘッケラー&コッホMSG-90対人狙撃銃 住友重機械工業5.56mm機関銃MINIMI 特殊閃光手榴弾(スタングレネード) 特殊警棒 リブリーザー(CCR) 保護スーツ(ウェットスーツまたはドライスーツ) フィン [前へ][次へ] |