白くまマン
らぶらぶでーと
今日は綾子とデート!綾子ってのはあたしの親友兼彼女!って言ってもあたしも女だけどね。
んでもってあたしは晶(あきら)。男っぽい名前だけどれっきとした女!
あ、さっきも言ったか。
それとレズじゃないから。
で、そのデートなんだけど自転車デートなんだ!○×駅で待ち合わせ。もうすぐで待ち合わせ時間だと思うんだけど…。

「晶ー!!」

あっ来た!!
「綾子ーー!!」
ん〜、今日も綾子は可愛いなぁ!髪長いしスカート履いてるし。
あたしなんか髪短いしジーンズのズボンだし。
ホント端から見たらカップルだよね〜!ちょっと嬉しい。
あ、でもレズではありませんから。
「早く行こうよ晶ー。先行っちゃうよ?」
「え。ちょっと待ってよ〜!」

綾子と仲良く自転車デートして着いた先はデパート。
この中に結構いいお店があるんだよね。アクセサリーショップで可愛いものから格好いいものまで色々あるんだ。
綾子の方を見てみると早速見つけたのか手には指輪が握られている。
あたしはまだ見つからないな〜。
あ!いいの発見!これかっちょいいー!!
よし、これ買おう!
その後二人で買い物を済ませてファーストフード食べて駐輪場に行った。
「あれ?」
「どした?」
「うん…私の自転車がないの…」
え、それって盗まれたんじゃないの?!
思った事を口にしてみたら
「そうだよね…」
って返ってきた。
どうしようかな…交番に言いにいくかぁ?
「ま、いっか。晶、後ろ乗せてよ」
「いいけど…平気なの?」
「うん。どうせ今度新しいの買って貰うし」
「そっか。じゃああたしの後ろへカモン!」
ホントは二人乗りってダメだけどこれは不可抗力だもんね!
「ん〜!風が気持ちいいー!!」
うん、本当に気持ちいいんだよね。あ、そろそろかな。
「綾子ー、そろそろ坂下るよー!!」
「オッケー!!」
ここの坂、結構急で長いんだよね。
「行っきます!」

シャーーーー

その時。

ゴォウ!!

突風が吹いて

「ぅわっ…ちょっ…危なっ!?」

自転車がぐらつきはじめた。
とっさの事にブレーキを切る。しかし…
「え?!ブレーキきかない?!」
「ウソ?!ヤバいじゃん!」
どんなにブレーキを切っても自転車は止まらない。こんな時はアレを呼んでしまおう!
「「白くまマン!」」
するとどこからともなく白い煙が現れると白くまマンが現れた。
「「し、白くまマン!止めてぇぇぇぇ!!」」
白くまマンは自転車の後ろに回り込むとタイヤを掴んで自転車を止めた。
「「し、死ぬかと思ったぁ〜!!」」
白くまマンは自転車を止める時手を痛めたのかちょっと涙ぐんでいた。

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