TickeT
望まぬ不死者(10)
──コロセ、コロセ、コロセ、コロセ──
何だこの感情は…。でも僕にはそんな事できない。
すると声はどんどん大きくなっていった。まるで彼のものの様に。
──コロセ、コロセ、コロセ、コロセ──
そんな時、ナイフが首から離れたかと思ったら、少し上がった所で止まった。そして一言放たれた。
「じゃあな」
──コロセ、コロセ、コロセ、コロす──
「嫌だ、止めろっ…」
手でしっかり握った。
「うわああああああ」
僕が覚えているのは最後に叫んでいる声だけ。
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