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TickeT
望まぬ不死者(9)
 僕は近付いてくる気配になんとか起き上がろうとした。側まで来た彼は、足で僕を仰向けに倒し、


 ──ドシン


 腹部に座ってきた。

「う…」

「だったら…、もういいよ。やっぱり俺はこうする事しかできないんだ」

 彼は僕の首の表面で、ナイフの刃ではない面を撫でるかの様に滑らした。僕の腕は力が入らなくなってきた上に、彼の足によって肘の内側が抑えられて抵抗の仕様が無かった。

 ただコンクリートの上を擦っている程度にしかならないが、動かしてみると手にコツンと何かが当たった。その瞬間に一つの冷たい思いが大きな声を挙げて繰り返した。

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あきゅろす。
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