TickeT
這い寄る夜襲(2)
「あ…あ…、あ」
精神的に滅入り、そこからの向上心が出てこない。
「…バカ…だ。何を言っているんだ、僕は…」
逃げてばかりもいられないので何とか引き戻した。
「ちゃんと考えないといけないのに。こうなったのも僕の責任なんだから。いくら考えても答えなんてどうせ出ないだろうけど、でも何か…」
──何か──
「決定権が僕にある…。だったら…うーん、何をすればどんな影響がでるんだろう…。ああもう…。何も分からない」
でも結局は何もできないが。
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