TickeT あとがき ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。 結末は締まっていなかったでしょう? 「何これ?」と思ったでしょう? 「僕」ではなく、作者が逃げました。 実際のところ、話は出していく前から大体できていました。 つまり、直していこうと思えば直せたんです。 しかし「初めて書いた小説は、初めて終わらせたままにしておこう」とそのままにした訳です。 結局これも逃げになっています。 この話の初期設定を説明しますと、 男は不思議世界に入るチケットを手にいれた。 そこでの不思議な出来事の短篇を増やしていく。 的なものにするつもりでした。 死を主題にすることになったのは「一話目を読んだ人が設定通りに連想してくれるのか?」と気になり、友達に「この後どうなると思う?」と聞いた結果です。 「他人の死を持っとる訳やから……」と言われ「そこに目がいくんだ〜」と内容変更に至ったんです。 内に籠もっていたことを吐き出して長くなりました。 後書き終了です。 あ、第七夜の『理由あり存在』は『ワケアリソンザイ』と読んでほしいです。リズム的に。 06/06/30 「TickeT」 Fin. [戻る] |