[
携帯モード]
[
URL送信]
TickeT
Night Rain(2)
呼び掛けに誘発され、雲から落ちてしまった静寂なる雨。
しだいに、静かだった雨は音を纏い、強く降り始めた。
線でのみ描かれた風景画の中を、女が一人、傘も差さず、肢体や服が濡れていく事も気にしないで歩いている。
女は小さく口を動かし、何か独り言を囁きながら進み続ける。
「もう少し。もう少しで全てが終わるはず」
女は一枚の運命を求め、その許へ放浪し続ける。
[back]
[戻る]
[
小説ナビ
|
小説大賞
]
無料HPエムペ!