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TickeT
雨音の余韻(7)
「…僕は死ぬんですか」
「大丈夫ですって。死ぬかどうかは貴方の気持ち次第なんですから、強く思っていればいいんですよ」
「はい…」
「じゃあ今度こそ帰る事にしますかね」
一歩、また一歩。今度は止まる事無く行ってしまう様だ。僕はしばらく彼女の後ろ姿を眺めていた。
──カツン、カツン
少しずつ彼女の足音が小さくなっていく。行ってしまう事を感じつつ、音と等しく気分の高揚も小さくなっていった。
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