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TickeT
無賃乗車(3)
「私は一日目から毎日来ていましたよ」

「…えっ」

 人が玄関まで来ても動きを見せなければ、気づかなくても至って普通の事である。しかし、彼女の場合は意を異にした。なぜだか彼女は、立っているだけで強く響く。それを直に感じていたので、僕は彼女の言葉が信じられなかった。

「驚かなくていいですよ。これから少しずつ見える様になっていきますから。いいですか」

「はい…」

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あきゅろす。
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