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Children Record
カ*美月side

「ミキ!」

「な、な、な、な!?」
急に声が聞こえた。
それも、聞き覚えのある声だ。
「大丈夫?」
ふわりと視界に入ってきたのは、夏美だった。
「えっ、夏美、えっ」
「驚き過ぎだって」
ふふふ、と笑い私の頭を撫でる。
本当にこいつは私の妹なのか……?
「なんで、夏美と話せてるの?」
「わかんないけど、神様のいたずらか何かじゃない?
私は今ミキと話せて嬉しいよ?」
「…………」
そういえば、気がつくのが遅かった。
「ねぇ」
これは夏美じゃない。
「貴方はだれなの?」
「やだなぁ、夏美だよ?」
「違う」
夏美は私のことをミキとは呼ばない。美月って、ちゃんと名前で呼ぶんだ。
「貴方は、だれなの……?」

「やっぱり、違うとわかるんだね」

姿を変えて出てきたのは季節外れの赤いマフラーをした少女。
「今、貴方は気を失っているんだよ」
少女は淡々と続ける。
「目を開けると、3人の女の子達と一緒にいます」
まって、状況が掴みきれない。
それでも言葉は続く。
「これからのことはその子たちとその仲間を信じてね。美月ちゃんの目のこともわかるとおもうよ」
にっこりとわらったかとおもうと、キュ区瞼が重くなった。
「そろそろ戻った方がいいよ?」
少女はマフラーを翻して向こうに歩いていく。



貴方は一体、だれなの?




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あきゅろす。
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