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詩集
シーソー
雲が動けば雨が降るし
笛吹きケトルは火を止める
電波が出ればどこかで断たれるし
パンツを脱げば風邪をひくんだ
誰かの静かなまばたきのたびに
この世界は
何かをすり減らせていく
風はどこにもいかないし
ガスボンベは横倒しになる
電波塔は深く眠っていて
だれもが布団をかぶる
目を閉じた静かなまばたきのたびに
この世界は
ずしりと重みを増す
僕は小さくシーソーを揺らす
世界は小さく消えかけて
またすぐ元に戻る
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