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詩集
夜はnまで
あんまり夜が終わらないので
思わず窓を開けると
やわい寒天のような風が
きっぱりと眠ろうとする夜
にからんだまま
その姿を固めてしまっていた
固まった夜はぴくりとも動かず
波のない薄墨の空が
目の覚めない今朝に
いまだ静けさをたたえていた
私は窓を閉め
喉を鳴らし
またゆっくりと眠った
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