[携帯モード] [URL送信]

詩集
夜はnまで
あんまり夜が終わらないので
思わず窓を開けると
やわい寒天のような風が
きっぱりと眠ろうとする夜
にからんだまま
その姿を固めてしまっていた

固まった夜はぴくりとも動かず
波のない薄墨の空が
目の覚めない今朝に
いまだ静けさをたたえていた

私は窓を閉め
喉を鳴らし
またゆっくりと眠った



あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!