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「どうしますか?」

俺は目を瞑る。
答えは分かっている。
それでも聞く。

「俺は………喩え俺との記憶が無くても、俺の事を忘れても、全てを忘れてでも、

───生きていて欲しい……!

記憶は、これから作れば良い。前が無くても、後は有るから…。そう思う俺は、間違っていますか…?我が儘ですか…?」

俺を真直ぐ見ながら、一筋の涙を流す。

やはり、そうか……。

小瓶を雄汰君の方に押しやる。

「正解、不正解、正しい、間違っている等在りません。───我が儘で、良いじゃないですか。貴方達は未だ未熟な子供。……遣う覚悟が有るなら持って行きなさい。」
「ありがとう、ございます…。」

命の重さを改めて知る。
一人の人間がこれ程の覚悟をしてまで助けようとする。

この子達は強い…。

そこらへんに転がっている大人達よりよっぽど強い…。




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