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店の鐘が高い音を立てて鳴る。
「おはようございます。」
雄汰君が照れ笑いしながら入ってきた。
居間から店へと扉を開けて閉めた。
「昨日はすみませんでした。そのまま寝ちゃったみたいで…。」
「こちらこそ、何も言わずに置手紙だけして帰って来てしまってすみません。」
「いえいえ!そんな事無いです…。それで……薬、出来ましたか……?」
期待の目で見られる。
「此れです。」
小さな子瓶を取り出して、それを差し出す。
薬自体は出来ている。
だが……。
「ユウ君、言わなければならない事があります。」
「………何ですか?」
緊張感が伝わったのかゴクリと息を呑む。
「……これは、とても危険な薬なんです。その分貴重なんですけれども。その代償を必ず持っていく薬なんです。」
「ッ!!」
驚いて目を見張った。
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