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「それより腹減った。今日は何?」

目を見開く二人を目尻に、朝餉のメニューを聞く。

「…今日は鮭とご飯と味噌汁と海苔です。」
「鮭?やっりー。シュンの焼く鮭は旨いんだよ。」
「………お世辞は良いですから、運ぶの手伝って下さい。」

シュンの顔が少し紅くなるのを見逃さずに見た。
ふふん、と笑い、スキップでもしそうな勢いで天侯は台所へと向かった。

残った三人。


『───余計な事を、喋るのではない、雀神よ。』

二人にか聞こえない声でシュンが言う。

『申し訳、御座いませんでした……。』

双趨は畳に頭を付ける程深い土下座をする。
今まで威力負けして動けなかった双獺も慌てて土下座する。

『…………次は無い。』

そう言って、シュンは身を翻して台所へと消えていった。



圧倒的威力に当てられて、天侯が皿を運んで来る音がするまで二人は顔を上げられずにいたのだった。







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