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「「シュン様。」」
障子の向こうの縁側から、声が掛かった。
邪魔が入った、と舌打ちする天侯。
「おはようございます。」
障子を開けて俺は縁側に座る。
「「おはようございます。本日も良い天気ですね。」」
左手を握り、それを右手で包む様な中国風の礼をした二人が揃って言う。
「「昨日の報告をしに参りました。」」
一呼吸置く。
「では私から報告をさせて頂きます。」
そう言ったのは赤い服を纏った双趨。
「私の方は特に大きな動きは見られませんでしたが、対須佐対策を強化し、乗り込むかどうか、という話になっていました。」
次に話始めたのは青い服を纏った双獺。
「私の方も同じ状況で、どう乗り込むかという話で案が飛び交っていました。」
二人は顔を見合わせて言う。
「「双方とも、貴方をどうするか、という話で決めかねています。」」
やはりそうか…。
分かってはいたが、これからどうなる事やら…。
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