D.C.U〜桜内3兄弟の日常〜 Episode:03 騎・帝・由「お帰り(なさい)。さくらさん、父さん(陽平さん)、龍(さん・兄さん)。」 龍輝「ただいま〜。騎士、義之は?」 この人は桜内 龍輝(さくらい りゅうき)。俺達、桜内兄弟の長男だ。 義之「ここだよ。お帰りなさい。父さん、龍兄、さくらさん。」 義之は料理を持って居間に来ていた。 陽平「ただいま、義之くん♪」 この人は桜内兄弟の父、桜内 陽平(さくらい ようへい)。 見た目は龍と同い年に見える。 さくら「良いニオイだにゃ〜♪」 この人は芳乃さくらさん。父さんの恋人兼俺達の母親なんだけど見た目小学生なんだよな。 さくら「むー、今ボクの見た目の事を思ってたにゃ〜?」 騎士「思ってないですよ。だから怒らないでくれ父さん。」 陽平「さくらをいじめたら泣かすよ♪」 騎士「(笑顔で脅されたんですけど……。)」 帝「さ〜くらさんっ♪今度俺様とデートしません?」 俺の隣でさくらさんを口説く帝。その時、居間の温度が下がった気がした。 さくら「ん〜どうしようかな?ね、陽平くん♪」 騎士「(さくらさん煽らないでください。)」 陽平「帝くん。」 帝「何ですか?陽平さん。」 陽平「俺のさくらを口説かないでくれるかな?」 帝「別にいいじゃないですか。」 表面上は笑顔の2人の間から火花が散る。 音姫「兄くん〜。止めてよぉ。」 騎士「諦めろ音姫。いつもの事だろ。いい加減慣れなさい。」 音姫は涙目で頼んでくるが俺は断り、義之達の方を見る。 義之「龍兄。今度の授業何やるの?」 龍輝「ん〜、まだ決めてないな。由夢は何がいいと思う?」 由夢「わたしはバスケが見たいですね。」 義之「見たいって……。」 龍輝「由夢らしいな。」 由夢「いいじゃないですか、別に。」 由夢の態度に苦笑する龍と義之。 さくら「う〜ボクお腹空いたよ。ナイトくん。」 さくらは小猫のような目で俺を見る。 騎士「はぁ〜。おい、父さん、帝。いい加減にしろ。」 音姫「む、私が頼んだ時は無理って言ったのに。」 音姫が小声で何か言っているようだが俺は無視した。 陽・帝「「うるさい!!」」 ゛ムカッ#゛ 騎士「ほほぅ。それじゃ2人の分の飯はないと思え。」 陽・帝「「え?」」 俺の言葉に2人は驚く。 騎士「さくらさん、皆。もう食べてもいいですよ。こっちの2人はいらないらしいので。」 帝「ちょっ、いるに決まってるじゃないか!」 慌てて言う帝。 騎士「黙れ。せっかくの義之の料理が冷める。」 俺は2人を睨み付ける。 陽・帝「「騎士様、ごめんなさい。許してください。」」 2人は瞬時に土下座した。 義之「兄貴もう許してやりなよ。」 その光景に苦笑の義之。 騎士「義之に感謝しろ。」 陽・帝「「はい!」」 さくら「ありがとうナイトくん♪」 騎士「///」 さくらさんは俺の頭を撫でる。 龍輝「んじゃ、いただきます!」 全員「「いただきます!」」 龍の合図でようやく和やかな夕食が始まった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |