D.C.U〜桜内3兄弟の日常〜 Episode:18 騎士「(さて、どっちから行くべきか……。)」 → 由夢のクラス 問題児のクラス サボる 騎士はどれを選びますか? 騎士「(なんで3択なんだよ……。とりあえずサボるは消して置くか。)」 由夢のクラス 問題児のクラス 騎士は『サボる』を消去した。 騎士「(由夢のクラスは知り合いが由夢だけたからもし捕まらなかった意味がないな。って事で問題児のクラスに行くか。知り合いもたくさんいる事だし。)」 由夢のクラス →問題児のクラス 騎士は問題児クラスへと向かう。 ―付属3年3組― 騎士「なぁ。3バカと雪月花知らないか?」 騎士はドアの近くにいた女の子に聞く。 「あ、はい!知ってます!皆でカラオケに行くって言ってました///」 騎士「そうか。ありがとな。 (あいつら無駄に仲良いよな。)」 「いえ////」 騎士が笑顔で礼を言うと女の子はこれ以上ないくらいに顔を赤くした。 騎士「(空振りしたみた――ん?あれは?)」 ???「ハァ……。」 何気なく教室を見てみると知っている顔が1つだけあった。 騎士「何、ボーッとしてんだ?」 麻耶「ひゃ……!?」 騎士は知っている顔――麻耶――の後ろに近付き耳元で囁いた。麻耶は驚いて椅子から落ちた。 騎士「ナイスリアクションだな、麻耶。」 麻耶「な、何をするんですか!?」 麻耶は耳を押さえて怒鳴る。教室内にいた小数の生徒が驚いていた。 騎士「そう怒るな。カワイイ顔が台無しだぞ?」 麻耶「か、カワ……!?///」 麻耶は騎士の『カワイイ』発言に一瞬で顔を赤くした。 騎士「(からかいがいのある奴だな。杏や杉並が弄るのもわかる。)」 麻耶「あ……////」 騎士は無意識に麻耶の頭を撫でる。 騎士「まだ帰らないのか?」 麻耶「あ、いえ。帰りますよ。」 騎士「なら一緒に帰るか。聞きたい事もあるしな。」 麻耶「聞きたい事、ですか?」 麻耶は警戒気味に聞き返す。 騎士「まぁそう構えるなよ。悩み事があるならそれも聞いてやるから。」 麻耶「え?」 騎士「まぁとりあえず帰るぞ。」 麻耶「ま、待ってください!」 騎士は麻耶の返事を聞かず歩を進めた。 麻耶「桜内先輩。」 騎士「なんだ?」 麻耶「あれをほっといていいんですか?」 騎士「……よくないだろうな。」 帝「ねぇねぇ俺様と喫茶店でも行かない?もちろん俺様の奢りだよ。」 「是非行きます///」 昇降口に向かう途中、ナンパ中の帝を見つける2人。 騎士「あいつは生徒会の片付けを済ませたのか?」 麻耶「自分は仕事してないくせに。」 騎士「人聞きの悪い事言うなよ。俺は生徒会の仕事で麻耶に用があるんだ。」 麻耶「本当ですか?」 麻耶はジト目で騎士を見る。 騎士「……何故に疑う?」 麻耶「高坂先輩がぼやいてました。桜内先輩と皇先輩は何かと理由をつけて生徒会や部活をサボっているって。」 騎士「……今回は本当に仕事だ。」 麻耶「今の間はなんですか?高坂先輩に怒られても知りませんよ。」 騎士「まぁ大丈夫だ。」 騎士は苦笑しながら答える。 騎士「……さてと、帝のナンパを止めないとな。」 麻耶「そんな事言いながらなんで携帯を取り出すんですか?」 騎士「1番簡単なんだよ。……もしもし、騎士だ。お前の飼い犬がナンパしてるぞ。」 騎士は電話相手に場所を教え、電話を切った。 麻耶「誰に電話したんですか?」 騎士「すぐわかる。」 騎士がそう言った瞬間、ある言葉が聞こえた。 渚「帝さん!おすわり!!」 帝「ワン!!」 渚がそう言うと帝は条件反射にその場に座った。 渚「まったく……ご迷惑おかけしてすみません。」 「あ、いえ……。」 ナンパされていた子はいきなりの事に呆気にとられていた。 渚「ほら、行きますよ、帝さん。」 ゙カチャ♪゙ 帝「カチャ♪……?ってなんで首輪!?」 帝の首には首輪が着けられていた。 渚「まゆきさんが生徒会室で待ってますから逝きましょうか、帝さん?」 帝「あ、ちょっと待て!?今のいくって字が違ったって!!」 渚「気のせいです♪」 帝「気のせいなわけあるか〜〜!なんで俺様ばっかりこんな扱いなんだ〜〜!!」 渚は帝を問答無用に縄で引きずって行った。 麻耶「……主従関係が逆なんじゃ?」 騎士「だから言っただろ?飼い犬だって。それより早く学園から脱走するぞ。まゆきに捕まったら面倒だ。」 騎士の言葉に苦笑するしかない麻耶だった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |