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【完結】 Novel〜Lord's Soul〜
story75 "時"






ウィキ・・・











なぁ・・・










いつになったら










お前との記憶・・・









大切な思い出・・・












全部思い出せるかな












クラッピーの"おとぎ穴"に落ちて二週間。


リオナたちはコールと別れたあと
日も落ちてきたためにクラッピーの部屋で一晩を過ごした。


その夜は眠りたくても眠れなかった。


なぜなら
クラッピーが部屋に戻れた喜びと共に、すぐにこの部屋と別れなければならないという寂しさを一晩中歌にして歌っていたから。


だからマーシャはこの夜を"地獄の一夜"と嘆いた。



そして朝
出発の準備を整えて
外へ続く長い階段を登りはじめた。


「なげぇ。」


「・・・確かに。」


リオナとマーシャはゼェゼェいいながら階段を登る。


《もっと頑張れよリオナぁ!》


「・・・大体お前が俺の頭にしがみついてなきゃこんな疲れないんだけど。」


《体力ないなー!》


「・・・・振り落とすぞ。」


《やぁだぁーよ!!!!》


ムダに元気なB.B.にイラつきながらも
なるべく段数を数えないように登る。


先頭にはクロードがいて
クロードの腕の中には人形化したクラッピーがいた。


クロードは息一つ乱さず
元気に歩いている。


それを見てマーシャは羨ましそうにぼやく。


「若いっていーなぁ。」


彼が言うとなんだかリアル。


「・・マーシャはもうおっさんだもんな。」


「ひどいな。おっさんじゃなくてお兄さんなの。」


「・・・でもクラッピーはいいよね。」


クラッピーは人間にも人形にもなれる。


人形なら移動も楽だし。


うらやましいことこの上ない。


「じゃあリオナも人形にしてもらえば?そしたら俺が買い取ってたーっぷり可愛いがっ」
「・・・やめてくれ。」


マーシャに買われたら色々変なことをされそうだ。


マーシャはちぇっといいながらほおを膨らます。


《ねぇ。この階段ってどこにつながってるの?》


その言葉にリオナとマーシャが反応した。


そう言えば何も考えずに登って来てしまったが
果たして大丈夫なのだろうか。


するとクロードの腕からクラッピーが顔を出した。


〈この穴はボクちんとクロノスの故郷に繋がってるッチョ。〉


「故郷?ってことは時天大帝国か!?」


〈そうだッチョ。〉


「まじかよ!」


マーシャはガクッと肩を落とす。


〈あれれ?ボクちんなんか悪いこといったッチョか??〉


「そうじゃねぇよ。ただ俺たちが向かおうとしてた国から大分ってかかなり離れたからよぉ。」


「・・じゃあ今どこらへん?」


「UWがこのイーストアイランドの一番東だったろ?そこから北に行きたかったんだが時天大帝国は大陸の最西端。」


「・・・うぁ」


この二週間だいぶ歩いたが
すべてムダだったとは。


リオナはショックで一瞬足が止まる。


〈そう言えば更夜を探してるッチョ??〉


「・・・そうだけど、まさか居場所知ってるとか?」


少し期待に胸を膨らます。


クラッピーは更夜の知り合いらしいしもしかしたら・・・


〈まさか。知るわけないッチョ。〉


一気に期待が崩れ去る。


リオナはそこで後悔した。


あの時穴にさえ落ちなければと。


だがそんな後悔は一気に吹き飛んだ。


〈でも更夜は大体いつもあそこにいるッチョ。〉


「・・・!?」
「それどこだよ?」


マーシャは前に出てクラッピーの首をつかむ。


〈ぎゃぁ!!〉


脅される感じで首を捕まれ
クラッピーはあわてふためく。


〈う・・うーんと・・・あれ?どこだったッチョかな?〉
「思い出さなきゃ燃やすぞ?」
〈まっ・・・・待ってッチョォォ!!!!!今考えるッチョォォォォォォォ!!!!!!!〉


半泣き状態でクラッピーは必死に考える。


その光景があまりにも惨めで。


リオナは呆れてマーシャの背中を軽く叩く。


「・・・マーシャやりすぎだって。」


「あはは。あれくらいすれば思い出すだろ。」


サドな笑みを浮かべるマーシャに対し
クラッピーは怯えながらようやく答えを見つけたようだ。


〈た・・確か"サムライ・カウンティー"だッチョ!!!!〉


「・・・・サムライ・カウンティー?」


聞きなれないワードにリオナは首を傾げる。


〈サムライ・カウンティーは更夜の故郷だッチョ!!更夜が昔何か用があったらサムライ・カウンティーにこいって言ってたッチョ!!!〉


かなり信憑性の高い情報に
マーシャとリオナは目を輝かせる。


が。


〈でもサムライ・カウンティーはノースアイランドだからこの大陸にはないッチョ。〉


「・・・。」


・・・結局この大陸にはいないってことか。


《じゃあどうやってノースアイランドに移動すんだ??》


確かに
今まではダークホームから扉を通ってどの大陸にも簡単に移動していたが
この広い海をどうわたるのか。


「そりゃあ船で渡るしかないだろ。」


「・・どれくらい?」


「うーん、軽く3ヶ月?」


「さ・・・・3ヶ月・・・・・・」


・・軽くねぇ


気が遠くなる。


もっと別の方法はないだろうか。


そんなことを考えていたら
いつの間にか上の方が明るくなってきていた。


「出口っ・・!!」
〈ホントだッチョ〜!!〉


クロードはクラッピーを掴み一気に駆けていく。


「・・・元気だな。」


「そーゆーリオナは最近元気ないな。」


さりげなくマーシャが呟いた。


だがリオナは顔色1つ変えずに返事をする。


「・・・別に」


「あーそう。ならいんだけど。」


マーシャは頭で手を組みながら小さくつぶやいた。


「ムジカがいなくて寂しいんじゃないの?」
「・・・な!!!」


リオナが顔を赤くしてマーシャに掴み掛かろうとするが
ひょいと避けて一気に階段を登っていってしまった。


「・・・マーシャのヤロー!!」


《あ!リオナ元気だ!》


「・・・うるさい。」


・・・ったく


リオナはため息をはきながら、
最後の一段をのぼりきった。



「・・・うぁ」


視界には久々の日の光が入り
思わず目を細める。


やはり外の空気は気持ちがいい。


風の流れる感触や音が真摯に伝わる。


そんな気持ち良さに酔い痴れていたが
すぐにある異変に気が付いた。


「・・・クロード?」


クロードはその場にたたずみ
ある一点をジッと見つめていた。


リオナもその方角に目をやる。


「・・・・ぁ」


そこにはすでに焼き払われた建物の跡や
黒く焼け焦げた丘が見えた。


クロードはその光景をただ見つめているだけ。


今、クロードはどう感じているのだろう。


自分の故郷の残骸を見て・・・



もし・・・


俺だったら?


何を思う?


悲しい?
辛い?
苦しい?


どれもそうだろう・・・でも


それ以上に・・・



・・恋しく思うだろう。



「・・・クロード。」


「・・・?」


クロードは静かに振り返る。


けれどすぐに顔に笑顔を見せた。


「僕・・・泣かないよ」


その瞳はきれいに輝いていて


「お兄ちゃんと約束したもんね・・。」


「・・・そうだったな。」


「だからまだ泣かないよ・・。」


・・強い。


いつからだろう・・・クロードがこんなに強くなったのは・・


なんで俺は・・・こんなにも弱くなったんだろう


「・・・うらやましいよ」


「お兄ちゃん?」


「・・・んーん。なんでもない。」


リオナはクロードの頭を撫で
先に歩いていく。




時天大帝国が壊滅したのは遥か10年以上前。


けれど一歩踏み出すたびに
人々の悲鳴や焼ける匂いがする気がする。


だからリオナは一歩一歩何かを刻むように歩く。


それでもやっぱり・・・


「・・マーシャ」


「なーに。」


「・・・辛い、な」


胸が握り潰されるように痛い。


この感覚を・・・無視することはできない。


「でもこれが現実だ、リオナ。しっかりこの目に焼き付けて・・俺たちはまた戦わなきゃならないんだ。」


「・・ああ。」


・・・戦いはこれからなんだ。


リオナは片膝を付き
地面の灰を両手ですくう。


そしてそろを風に乗せて
空に飛ばした。


・・・・・絶対に・・・終わらせてみせるから・・・



思いは風にのり
流れるように飛んでいく。


「行くぞリオナ。」


「・・・うん。」



リオナたちは時天大帝国の出口を目指して歩き続ける。


「チョーいい感じ!なんかいい感じ!夢見るボクちん最高だッチョ!!!!」


人間化したクラッピーは
場の空気を盛り上げようと必死に歌っている。


残念ながら耳障りなだけだが。


「おいバカピエロ。てめぇ静かにしねぇと頭かちわるぞ?」


「だってみんな元気ないッチョー。」


「お前はもっと落ち込むべきだろ。」


言い争ってる二人を見て
元気だなぁ、とリオナは羨望の眼差しを向ける。



ここであることを思い出した。


今まで聞こう聞こうと思ってすっかり忘れていた。


「・・・なぁクロード。」


「?」


リオナは苦笑を浮かべながら
さりげなく聞く。


「・・・お前・・なんでちっちゃいんだ?」


リオナの発言にクラッピーとマーシャもピタリととまる。


「リオナ、お前それ嫌味?」
「・・んなわけあるかッ」


なんだか聞いてはいけないことを聞いてしまった気がして
リオナは罰の悪い顔をした。


けれど聞かれた当の本人はクスクス笑っていた。


「でも・・ボクもわからないんだ。」


「・・・えっ」


クロードは考えるように頭を傾げる。


「僕・・みんなこんな感じなのかと思ってた。でもお兄ちゃんは・・・おっきいよね。」


羨ましげに見てくるクロードからリオナは顔をそらす。


もし普通に成長していたら今頃リオナと同じくらいなはず。


なのに"お兄ちゃん"と呼ばれるのは気まずいことこの上ない。


だが実際そんな事を考えてる場合じゃない。


クロードがこんなことになったのには原因があるはずだ。


「それならボクちんが知ってるッチョ。」


またお前か。


なぜそういう大切なことを早く言わないのか。


「みんなが知らない方がビックリだッチョ〜。」


「いいから早く言えよ。」


「マーシャ怖いッチョー!・・・ごほん。クロノスが時の最高操者になったのは時天大帝国が壊滅する当たりだッチョ。」


「それは知ってる。」


「じゃあクロノスの力が暴走したのは?」


「それは知らない。」


「クロノスは時天大帝国が壊滅した日に力を解放させたッチョ。その力は全世界、というかこの世のすべての時を止めたんだッチョ。」


話が飛びすぎて訳が分からない。


「・・・ちょっと待て。じゃあ今も、世界中の時がとまってるってことか?」


「そうだッチョ。見た目は動いてるように見えるけど、本来の"時"はあの日から止まったままだッチョ。だから最高操者のクロノスもあの時のままッチョ。」


クロードの成長にはこんな訳があったなんて。


というか・・


「・・ちょっと待て!!」
「ちょっと待て!!」


リオナとマーシャは口をそろえて目を見開く。


「・・もし・・・時天大帝国が壊滅したあの日から時が止まっているなら!!!」


「時が動き出せば大魔帝国壊滅は防げるんじゃねぇか!?」


「それは無理だッチョ。」


「・・・!!」


「もしそれが出来てもローズ・ソウルが全部揃わなきゃいけないッチョ。つまり神の復活なくして時戻らずだッチョ。」


「なんだよぉ。」


少し期待してしまった自分が嫌になる。


じゃあウィキは・・・


どうやって俺に会いに?


そもそも俺の妄想?


最近の俺は自分でいうのもあれだけど・・・どうかしてる。


ウィキが会いにくるわけない・・・


だってウィキは・・・・


《・・死んじゃったんだよね。》


「・・・!?」


《ここに住んでた人たち。》


「・・・あ、ああ。」


《リオナ?顔色悪いよ!?》


「・・大丈夫。早く出よ。」


リオナはB.B.を頭に戻して再び脚をすすめる。


「それにしても大陸移動しなきゃいけねぇのかぁ。どうすっかなぁ。」


マーシャは困ったように頭を掻いた。


「海を渡るのは難しいッチョね。だって時間がないッチョ。」


「そりゃそうだけど。はぁ〜、こうなったら俺一人で行くしかねぇかなぁ。」


マーシャの発言にリオナはバッと顔を向ける。


「・・本気!?」


「あはは。ちょっと考えてみただけ。驚いた?」


一瞬慌てた自分に
リオナは赤面する。


「・・・別に!好きにすればいいじゃんッ・・・」


「もぉリオナったら俺様依存症なんだからぁ。大丈夫だよ。お前を1人にはしないって。」


「・・・殺す」


「あはは。リオナにならうれしー。」


・・でも俺はそんなにマーシャに依存しているだろうか。


確かにさっきは過剰に反応してしまったが。


「・・・ダメだな、俺。」


・・・甘えてばっかじゃいけない。


もう・・大人なんだから。


「でもリオナよりマーシャの方がリオナに依存してるッチョ。」


「ぁあ?当たり前だろコノヤロー。」


「うぁー開き直ったッチョ。」


もう、大人なんだ。
マーシャも、ね。


気を取り直して先へ進む。



しばらくすると
ようやく時天大帝国の端が見えてきた。


別にゴールなわけじゃないが
なんとなく全員の顔に笑顔が浮かんだ。


が、ここで最後のハプニング。


「お・・・お兄ちゃん・・・」


「・・・ん?」


突然クロードがリオナのズボンをひっぱってきた。


その表情は今にも泣きだしそうで。


だからリオナは思わずB.B.を頭から引きずりおろし
思い切り殴った。


《イッッッッッタァァァァァァァァァァ!!!!!!》
「・・お前またクロードをいじめただろ。」
《オイラは何もしてないのだぁ!!!!》
「・・・また嘘ついて」
「お兄ちゃん違うの・・!!!」
「・・・え?」


リオナはきょとんとした表情を浮かべる。


そう言えば虐められたというより
何かに苦しんでるかんじ。


しかもさっきからもじもじしている。


ということは・・・


「・・・ま、まさか・・・・」


クロードは顔を真っ赤にしてリオナを引っ張った。


「おしっこ・・・・・」


「・・・・・・!!!!」


リオナは素早くクロードを抱き抱える。


「・・マーシャ!!おしっこ!!」


「やだなぁリオナくん。いくら俺を好きだからってそんな甘えん坊なこと・・・・仕方ないな、俺が手取り足取りナニ取り」
「・・バカ!!!俺じゃなくてクロードだよ!!!」


コイツはあてにならない。


リオナはどこか物陰がないか探す。


リオナたち以外に人はいないだろうが
ここはクロードの人権というものがある。
とか考えてる暇はないのだが。


《リオナあっち!》


するとB.B.が指差すほうに崩れ落ちた民家があった。


リオナは猛ダッシュで駆け込む。


クロードをおろし
ズボンを脱がせる。


「・・・間に合った。」


クロードが用を足し終えるのを確認し
リオナは安堵のため息をつく。


「・・スッキリした?」


「うんっ・・ありがとう」


「・・いーえー」


クロードにズボンを履かせ
手を引いてマーシャたちの元に戻ろうとした。


だがその時
リオナの目にある物が映った。


焼けた民家の灰の下、
一枚の紙が埋まっていた。


民家が焼けたのによく紙が燃えなかったものだと感心して紙を引っ張り出してみる。


それはどうやら広告のようだ。


"皇子生誕記念!!迷宮図書館の館長来たる!"


するとそのチラシにクロードが目を輝かせて飛び付いてきた。


「このチラシ!僕の誕生日のやつだ!」


「・・誕生日?」


「うん。お父様が僕の誕生日祝いに近くにある迷宮図書館の館長さんを呼んでくれたんだっ。そこの館長さんね、すっごーい物知りなんだよ?元々は僕の国で執務を担当していたらしいんだけど。世界中の本を全部持ってるんだ!」


「・・せ・・世界中・・!」


「だから図書館もすっごーい大きいんだよ?だからみんな迷宮って呼ぶんだ。」


世界中の本なんてどうやって集めたのか。


いくら本が好きでもさすがにそこまではしないだろ。


「・・・待てよ・・・」


リオナはもう一度チラシを見つめる。


もしクロードの言うように
そこにいる館長が物知りなら・・・


サムライカウンティーへの最短の道を知っているかもしれない。


「・・・クロード。」


「?」


「・・・迷宮図書館の行き方、覚えてるか?」


「うーん・・・クラッピーなら知ってるかも。クラッピーはよくお使いで図書館まで行ってたから。」


「・・よしっ。」


リオナはクロードの手を引きながら
マーシャ達の元に戻る。


「おっ。間に合ったかぁ?」


「・・行き場所が決まった。」


「え?何が?」


訝しげな表情を浮かべるマーシャに
リオナは微笑を浮かべながらあのチラシを見せた。


「迷宮図書館、だと?」


その言葉にクラッピーはビクッと反応する。


「・・そう。そこの館長がメチャメチャ物知りなんだって。そうなんだろクラッピー?」


「え゙・・・あー・・うん・・・そうだッチョ。」


なぜか元気をなくしたクラッピー。


「・・・案内してくれるだろ?」


「んー・・・嫌だッチョ・・。」


「は・・・なんで?」


リオナは眉を寄せてクラッピーを見る。


クラッピーは罰の悪い表情をしながら目線をそらした。


「ボクちん・・あそこの館長、キライだッチョ!」


「・・はぁ?」


さらに嘆くようにクラッピーはつづける。


「だってあの館長!ボクちんが資料を取りに行って少ーし遅れただけで頭を叩くッチョよ!?毎回毎回叩かれてボクちんの頭はバカになったッチョ〜!!」


いや・・頭の悪さは生まれつきだろ。


誰も口にはださないが。


「でも今回は俺たち一緒だから大丈夫だろ?」


「・・・そうだよクラッピー。頼む。」


リオナは真剣に懇願する。


だがクラッピーは断固として行きたくないようで。


「ぜぇーったい嫌だッチョ!ボクちん死んでも・・うぁぁぁあ!?」
「だったら死んでも案内してもらおーじゃないの。」
「マ・・マーシャぁぁ!!離すッチョォォォ!!!?」


無理やりマーシャに担がれ
クラッピーは泣きながら暴れている。


よっぽど嫌なのだろう。


でもそんな事をかばってるヒマはない。


「・・・頼むクラッピー。」


今はお前に賭けるしかないんだから・・。


そしてリオナ達はクラッピーの悲鳴と共に時天大帝国をあとにしたのだった。


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