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【完結】 Novel〜Lord's Soul〜
拍手小説〜暇人だから仕方ない〜

リオナ「マーシャ、ねぇ何してるの。」

マーシャ「何って、見りゃわかるだろ。読書中です。」

リオナ「ふぅん。そんなに面白いの?」

マーシャ「まぁ、うん。結構面白いかな。」

リオナ「・・・・。どれくらい?」

マーシャ「どれくらい?そうだなぁ、普通に面白い。」

リオナ「・・・分かりづらい。やり直し。」

マーシャ「やり直しってなんだよ・・・・」

リオナ「・・・・・・・・」

マーシャ「・・・・。リオナ、暇なの?」

リオナ「・・・・別に暇じゃないよ。全然暇じゃない。」

マーシャ「そう?」

リオナ「・・・・」

マーシャ「・・・・・・・・」

リオナ「・・・・・・」

マーシャ「・・・・あの、そんなに見られると本読みづらいんだけど。」

リオナ「マーシャ、」

マーシャ「はい。」

リオナ「白髪生えてる。」

マーシャ「どこ!?」

リオナ「うっそー。」

マーシャ「・・・・・・・・。」

リオナ「どうしたの?」

マーシャ「・・・お前、暇なんだろ。」

リオナ「マーシャと一緒にしないでよ。暇じゃないよ忙しい。」

マーシャ「あーもーわかったよ。とりあえず本の続き読んでいいかなリオナくん。俺は暇人だから本読みたい。」

リオナ「どうぞ。」

マーシャ「・・・・・・・・」

リオナ「・・・・・・・・」

マーシャ「・・・・・・・・」

リオナ「・・・・・・・・」

マーシャ「ちょ・・・・っっっとリオナ君顔近い近いよ!!!!」

リオナ「知ってる。」

マーシャ「お前暇なんだろ暇人なんだろ!?認めろ暇人だと今すぐ認めろ!!!!!!」

リオナ「・・・・マーシャが構ってくれないから。」

マーシャ「え?」

リオナ「俺なんかより・・・・その本の方が好き?」

マーシャ「何それ超可愛い。ヤキモチ?」

リオナ「・・・俺、嫉妬深いよ。」

マーシャ「ははっ、なにその顔。」

リオナ「嫉妬深い人の顔真似。」

マーシャ「具体的に誰?」

リオナ「シキ。」

マーシャ「あはは、似てる。」

リオナ「ねぇ、本なんか後で読んでよ。」

マーシャ「今日どうしたの?なんだか積極的だね。」

リオナ「・・・・うん、マーシャが俺以外に夢中になってたから、ちょっと・・」

マーシャ「ちょっと?」

リオナ「・・・・・・・・、寂しくなった。」

マーシャ「へぇ〜」

リオナ「・・・・俺、マーシャが思ってるほど冷めてないよ。多分相当嫉妬深いし面倒臭い人間だと思う。」

マーシャ「そんなこと、とっくの昔からわかってるさ。」

リオナ「・・・本当?」

マーシャ「リオナはただの甘えベタ。強がり。なのに寂しがり。」

リオナ「それは悪口?」

マーシャ「違う違う。そんなリオナをうまい具合に甘えさせるのが俺の楽しみだよーってね。」

リオナ「もしかして、今日もわざと俺を放置して読書してたの?」

マーシャ「それはたまたまです。」

リオナ「なんだ。」

マーシャ「なんだとはなんだ。」

リオナ「ねぇマーシャ。」

マーシャ「なぁにリオナ。」

リオナ「マーシャがもし100だとしたら、俺は100欲しい。」

マーシャ「ほう。」

リオナ「99じゃダメなんだ。100欲しい。100以外、絶対ヤダ。たった1でも誰にも譲りたくない。」

マーシャ「リオナ・・・」

リオナ「それくらい、俺は独占欲が強いよ。もっと分かってよ。」

マーシャ「あはは、そうだな。まぁ俺の独占欲に比べればまだまだだが。嬉しいなぁ。」

リオナ「それで、マーシャはいくつくれるの?」

マーシャ「そんなの決まってるだろ?100でも200でも、全部、いやそれ以上でもリオナにやる。リオナにしかやらない。」

リオナ「マーシャ・・・」

マーシャ「・・とりあえずチューする?」

リオナ「ちょっと待って。俺の話ちゃんと聞いてた?」

マーシャ「・・はい?」

リオナ「俺が欲しいのは100なの。それ以上でもそれ以下でもないの。100以上は悪いけど要らないよ。」

マーシャ「え、いやほら、言葉のあやってやつでさ。それ以上あげちゃうくらい好きだよーって話で、」

リオナ「・・・いや200は要らないよ。そんなに貰ったら、重い。」

マーシャ「エッ、そんな!!!!」

リオナ「やっぱり何もくれなくていいや。それが一番軽いよね。」

マーシャ「それって俺の愛が重たいってことか!?!?」

リオナ「言葉のあやだよ、マーシャ。言葉のあや。」

マーシャ「なんかムカつくんですけどそれ!!!!!」

リオナ「あー面白いね。」

マーシャ「どこが!?」

リオナ「そんなに怒らないでよマーシャ。どうしたら許してくれる?」

マーシャ「とりあえずキスさせて。そしたら許す。」

リオナ「断固拒否。」

マーシャ「キスさせろ!!!」

リオナ「バリア!」

マーシャ「ノーバリア!!!」

リオナ「ヤダ!!!」

マーシャ「うるせぇ!!!」

リオナ「ちょっ・・・・ンーーーー!!!!」

マーシャ「へへっ、いただき♪」

リオナ「・・・・ムカつく!!!!」

マーシャ「なぁに?もっとしたいって?だったら続きは俺の部屋でね。よいしょっ」

リオナ「・・・・はぁぁぁなぁぁせぇぇぇえ!!!!!!!!」

マーシャ「あははー」

結局マーシャにはかなわないリオナだった。

END

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