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【完結】 Novel〜Lord's Soul〜
story134 反撃の時
ドクン・・・・ドクン・・・・ドクン・・・・


ドクン・・ドクン・・ドクンドクン・・


ウィキ・・・・





『・・っ・・・・!!・・リ、オナ・・?』

ウィキはベッドに横たえていた身体を無理矢理起こす。

先程から動悸が止まらない。

リオナの声が・・・・聞こえた気がした。

いや、確かに聞こえた。

『・・・ぅっ・・!!』

その瞬間、心臓が掴まれたかのような痛みに襲われた。

身体が冷たい床に落ち、鈍い音が響く。

意識が遠退きそうになる。

「あれ?ウィキ・・・・?ウィキーっ・・・!!!!」

その時、チャキの声がした。

ああ・・・そうだ。部屋に居たんだっけ・・・・

頭の片隅でそんな事を思いながらも、痛みに意識が持って行かれる。

「ウィキっ・・・・!!待ってて!!!王子呼んでくるから・・!!!!」

キッドを・・・?
やめて・・・呼ばないで・・・・
彼にはもう・・・会いたくないんだ。

そんな事を思っていると、目から涙が溢れ出した。
感情がどんどん溢れ出るような。

あ・・・れ?

気がつけば、胸の痛みが治まっていた。

おかしい・・・・つい今まで酷い痛みに襲われていたのに。

しかも、なぜだか心が満たされたような変な感覚がある。

まるで欠けていた心が戻ってきたかのように・・・

「ウィキ・・・・!!!大丈夫か!?」

はっ、と我に返ったのは、キッドの声がしてからだ。

キッドが焦った様子でウィキに近づく。

"帰れって言ってんだ・・・・!"

あの時キッドに言われた言葉が頭に反芻する。

あの一件以来、ウィキはキッドを避けていた。
これ以上、キッドに迷惑をかけたくなかったし、何より・・・・

傷つくのが、怖かったから。

「ウィキ・・・!!!よかった・・・・意識はあるみたいだね、大丈夫?」

ウィキはゆっくりと身体を起こし、
コクンと一回頷いた。

「良かったよウィキ〜!!!」

チャキも安心したのか、ウィキにぎゅぅぅっと抱きつく。

『・・・ありがとう、チャキ。キッドもありがとう。もう大丈夫だから。』

キッドがじっと見つめてくるのがわかる。
早く・・・早く帰って。

「ウィキ・・・・あの、さ・・」
『・・・ごめんなさい。ちょっと体調が優れないから、今日は休むね。』

キッドの言葉を遮り、ウィキはベッドに潜り込む。

・・・これで良いんだ。

ウィキは何度も自分に言い聞かせた。

「・・・わかった。ゆっくり休んでね。チャキ、行くよ。」

「えー、やだー・・・・」

「こら、我儘言わないの。」

ガチャンとドアが閉まった音を聞き、ウィキは再び身体を起こした。

『・・・・』

なんだろう、この気持ちは。
そして先ほどまでの胸の痛みは・・・・?

リオナに何かあったのだろうか。

不安が募る。

『・・・・はぁ』

今日で何度目の溜息だろうか。
自分は心配ばかりして、怯えて、何もできないでいる。

このままこの部屋で一生を過ごさなければならないのだろうか。

一生フェイターに怯えて、
リオナに会えず、
挙句死んでしまっても良いのか。

・・・・そんなの、絶対に嫌だ。

ウィキは強く拳を握る。

と、その時、部屋のドアがバンッと開き、黒い物体が勢い良く入ってきた。

≪ウィキッ!助けて!≫

『B.B.?』

ウィキがB.B.をキャッチすると、
サッと自分の後ろに隠した。

それとほぼ同時に、
部屋にアシュールが入ってきた。

ウィキの身体から血がサァーっと引いて行く。

「ねぇ、この部屋にクソウサギが来なかった?」

『・・来てないです。』

「本当?俺、入って行くの見たんだけどなぁ。」

そう言うと、アシュールはウィキに近づき、ガッと肩を押さえてベッドに押し倒した。

『・・・っ!!』

押し倒された恐怖より、背中でB.B.を押しつぶしてしまっているこの状況に、ウィキは慌てふためく。

そんなウィキを、アシュールは鼻で笑い、顔を近づける。

「ウィキ・・まさか嘘をついていないよね。」

『・・・つ、いてないっ・・・・!!!』

「そう。じゃあさ、今は俺とウィキのふたりきりってことだよね?」

『だから何だって言・・・ンンッ・・・・!!!』

その瞬間、ウィキの唇にアシュールの唇が重なった。

ウィキは何が起きているのかがわからず、
息の吸い方もわからず、
ただ手足をバタつかせた。

「・・・・ぷはっ。キスの仕方もわからないのか。ははっ!まぁそうか。身体は大きくなっても、頭は6歳児だもんね。」

バカにするように笑われ、
ウィキはカァァっと顔を真っ赤にさせる。

「ウィキ、今日の俺はとっても機嫌が良いんだ。だから特別に俺がレッスンしてあげるよ。」

『な、何を・・・・?』

ウィキは怯えながら、アシュールと距離を取ろうと後ずさる。
が、がしっと腰を掴まれ、元に戻された。

「何をって?ウィキをオトナにしてあげるって言ってるんだよ。頭も、心も、体も、ね。」

そう言うと、再び唇を重ねてきた。
今度は激しく、深く。
ウィキは再び混乱し、アシュールを押し返すが、ビクともしない。

「ん・・・・ウィキ、鼻で息を吸うんだよ。」

何度も何度も激しく唇を重ねられ、
ウィキは意識が飛びそうになる。

しかし、アシュールの手が服の中に入ってきた瞬間、
ウィキは今までにないくらいの力でアシュールを押し返した。

『やめてっ・・・・!!!!!』

「・・・へぇ、反抗するんだ。」

アシュールの表情が黒く染まっていく。

『く、来るなっ・・・・!!!!』

「ウィキはバカだなぁ・・・・本当に、バカ。」

そう言うと、アシュールはウィキ背後にいたB.B.をガシッと掴み、
部屋の壁に叩きつけた。

≪ギャッ!!!!≫

『B.B.・・・・!!!!』

「隠し通せるとでも思った?あーあー、今日は気分が良かったのに、最悪だよ。最悪。」

アシュールはウィキを一発殴り、床に転がす。

「今日くらい優しくしてやろうと思ったけど、やめた。ウィキ・・・」

ウィキの身体が恐怖に震える。

やめて・・・・近づかないで・・・

「レッスンなんて甘いことはやめた・・・・調教してやる。」

そう言うとアシュールはウィキを乱暴に抱え、部屋を出た。
どこに向かうのかウィキは回らない頭で考える。
が、浮かぶはずもない。

殺されるのかと思うと、手足に力が入らない。

ウィキの目から、涙が零れ落ちた。

「ウィキ、着いたよ。」

アシュールは優しくウィキの耳に囁くと、まるで人形のようにベッドに投げ捨てた。

『っ・・!!』

間一髪ベッドから落ちるのを逃れ、
ウィキは小さく縮こまる。

部屋を見渡せば、
かなり豪華な作りになっており、甘い匂いがする。


「気に入った?ここ、俺の部屋。と言っても、普段は使わないんだけどね。」

アシュールは堅苦しい上着を脱ぎながら呟く。

「じゃあ、何に使うかわかる?」

そう問いかけられ、
ウィキは焦って考える。

部屋にあるのは・・・・大きなベッドだけ。

きょとんとしているウィキを見て、
アシュールは大きく笑った。
胸のボタンを幾つか外し、
ウィキのいるベッドに上がる。

「ウィキ・・・・答えはね。」

ウィキの身体を押し倒し、
黒い笑みで囁いた。

「女を抱く時に使う部屋さ」

『女を・・・・抱く?』

言葉の意味がわからないウィキは、
ポカンとしてしまう。

でも、なぜだか頭では警鐘が鳴っていた。

ニゲロ、と。

「ウィキ、君を今日から調教して、女にしてあげるね。」

その瞬間、
ウィキはようやく頭の中で理解してしまった。

急いでベッドから抜け出し、
部屋の扉まで走る。

部屋を飛び出そうとするが、鍵がかかっていてあかない。

『だ、誰かっ・・・・!!!!助けて・・!!!!』

ガチャガチャと開かない扉を必死に開けようとする。

そんなウィキを、後ろから掴み、
再びベッドに投げたのは、アシュールだった・・・

「クスクス・・・・バカも程々にしなよ。せっかく気持ち良くしてあげようと思ったけど、痛めつけた方がいいみたいだね。」

『いやっ・・・・やだ、やだぁぁ!!!』

「はっ、勘違いしないでよね。俺はお前をウィキだなんて思わないから。ね?"リオナ"」

アシュールの指が、舌が、身体中を這う。

身体中が熱くなる。

気持ちが悪い。

「リオナ・・・ん・・・・可愛いよ、リオナ・・・・」

『ぃ、や・・・・っ、やめ・・・も、いや、だ・・・・』

何度叫んでも届かない。
苦しい、苦しいよ・・・・

助けて・・・・誰か・・・・

誰か・・・・

『り、おな・・・・助け・・・・っいや、リオナぁぁ・・・!!!!・・・・キッド・・っ・・・・キッド・・・!!!!!』

頭の中が、リオナよりキッドで一杯になる。

なんで・・・・こんな時に・・・

キッド・・・・キッド・・・

求め出したら・・・・止まらなくなる・・っ

ああ・・・・そうか・・・僕は、キッドのことが・・・・

『キッドぉぉっ・・・いやぁぁ!!!!』

ウィキの悲鳴が部屋に響く。

しかし、求めるものはそこにはいない。

ただ、涙が流れ落ちるだけだった。














ウィキの部屋から出たキッドとチャキは、深い溜息をついた。

ああ・・・・完全にウィキに避けられている。
自業自得なのだが。

「ねぇ王子・・・・」

なぜかチャキも沈んでいて、
キッドはチャキを抱きかかえた。

「ん?どうしたのチャキ」

「王子とウィキ・・・・何かあった?」

ドキッとした。

子供ながらに勘が鋭い。

「何もないよーう☆」

「嘘だー。ウィキ、全然王子のこと見てなかったもん。」

「そう?俺が見過ぎたかなー☆」

「ていうかさ」

チャキはキッドから離れ、
いつもキッドには決して向けない鋭い目つきで見上げてきた。

その目つきに、キッドの顔から作り笑いが消えた。

「キッドはさ、本当にフェイター?」

「・・・どうしてそんなこと聞くの?チャキ。」

チャキに"王子"ではなく"キッド"と呼ばれ、
キッドは勘付いてしまった。

チャキの中で、自分の存在が敵と見なされ始めていることに。

「だって僕、キッドが誰かを殺してるところ見たことないから。」

「・・・・チャキにそんな姿みせられないよ〜」

「チャキだけじゃないもん。アシュール兄だって見たことないって言ってたもん。」

アシュール・・・・

その名前で確信した。

チャキの奴・・・アシュールに何か吹き込まれたな。
完全にアシュールの犬となったか。

今、このフェイターの中で、裏切り者の始末が始まろうとしている。

その標的は間違いなく・・・・この俺だ。

「ねぇ、キッド?」

「・・なぁに、チャキ?」

「僕ね、キッドのこと殺せって言われたら、殺せるよ?キッドは?チャキを殺せって言われたら、殺せる?」

「・・・・さぁ、どうだろう。」

これは恐らく宣戦布告。

「チャキね、きっとウィキも殺せるよ。でもキッドには無理だろうね?」

フェイターとして存在したいなら、ウィキを殺せということか。
ウィキを殺さなければ、俺が殺される。

これはアシュールからの最終宣告。

アシュールの入れ知恵も最低なものだな・・・

「ははは・・・・参ったな。」

「何で笑ってるの?」

「ん?いや、可笑しくてね☆」

全く、俺は何のためにここにいるのやら。

「変な王子ぃー。」

そう言って、チャキはスキップしながらどこかへ行ってしまった。

「・・・・・・・・クソガキが。」

キッドはボソッと呟くと、
無表情のまま自室に戻る。

あんなガキ1人、片手で殺してやれるのに。

怒りを抑え込むようにキッドは拳を握りしめた。

「・・・・ウィキ」

名前を呼べば、君はまた笑ってくれるかな。
ちょっと恥ずかしそうに抱きついてくれるかな。

「ウィキ・・・・ウィキ・・・」

ああ、この想いは、やはり抑えられそうにない。

もう、ウィキを殺すしか道が無いのなら・・・・いっそ



と、その時、

≪うわぁぁぁ助けてなのだぁぁ!!≫

キッドの部屋に、B.B.が飛び込んできたのだ。

「・・・・B.B.?どうかした・・?」

≪ウィキがっ・・・ウィキがオイラを庇ってアシュールに連れていかれたのだぁぁ〜!!!≫

ウィキが、アシュールに・・・

キッドはサッと立ち上がり、
部屋を飛び出した。

「どこに連れていかれたの!?」

≪あそこの部屋なのだっ・・!!!≫

「・・・・なっ」

キッドは足をピタリと止めた。

あの部屋は、アシュールのプライベートルーム・・・・

まさか・・・ウィキを・・・・

キッドは部屋の扉に手を掛ける。
しかし、鍵が掛かっていてあかない。

「くそッ・・・・!!!」

扉を殴ったその時だった。

部屋の中から、ウィキの悲鳴が聞こえた。
嫌がる声、泣く声、リオナを・・・俺の名を呼ぶ声が・・・・

「ウィキッ・・・・!!!ウィキ!!!!!」

ウィキの呼ぶ声が次第に鳴き声に変わっていく。

どうすることもできない現状に、
キッドは力なくその場に座り込んだ。

≪ウィキはっ・・!?≫

「無理だよ・・・・入れないもの。」

≪扉を蹴り飛ばせば・・・!≫

「下手に入ったらウィキが殺される・・・・!」

全てはアシュールの思いのまま。

クソックソッ!とキッドは何度も床を叩く。

なぜ・・・
・・・・・もっと早くに俺の気持ちをハッキリさせておけば・・・っ

これは間違いなくアシュールの見せしめだ。

ウィキ・・・・っ

キッドはウィキの鳴き声を聞きながら、
何度も自分自身の不甲斐なさを恨んだ。





















アシュールが部屋から出たのは、ウィキを連れ込んで5日目の夕方だった。

何事も無かったかのように、無表情のアシュールが部屋から出て来たのだ。

「・・・・、あれ?」

アシュールは、ふと足を止めた。

部屋の外に誰かが座り込んでいる。

キッドだ。

「キッド、こんな所で何してるの?」

「・・・・別に何も」

キッドが暗い顔を上げれば、アシュールは満足気に黒い笑みを浮かべた。

「そう。暇なら部屋の中の人形、始末しておいてよ。もう使い物にならないからさ。」

アシュールはクスクス笑いながら姿を消した。

キッドはゆっくりと立ち上がり、アシュールのプライベートルームに足を踏み入れる。

部屋の中はいやらしい匂いで満ち溢れ、
床のあちこちが濡れていた。

激しい情事が繰り広げられたことがわかる。

しかも窓辺や入口が特に酷い。
ウィキが逃げ回って、捕まり、アシュールに犯されたのを嫌でも物語っていた。

そして中央のベッドでは糸の切れた裸の人形が横たわっている。

・・・・ウィキ。

キッドはそっとウィキに近づく。

身体中に赤い痕が散らされ、
血が流れている所もある。

キッドは震える手を伸ばす。

ぎゅぅぅっと抱きしめれば、
ウィキは体をビクビクと痙攣させ、目を覚ました。

「・・・・ウィキ」

『・・・・き、・・・ど』

虚ろな目をしたウィキの頬は、沢山の涙が流れ落ちた跡が残っている。

声は掠れ、散々鳴されたのだろう。

それだけで、キッドの目から涙が零れ落ちる。

「ウィキっ・・・・ごめん・・・・ごめん・・・」

ウィキを抱く腕に、力が篭る。

『きっど・・・?な・・んで、あやまる、の・・・・?』

「俺が・・・・もっと早くに自分の気持ちをハッキリさせておけばこんな事には・・・」

ウィキが傷つくことは無かったのに・・・・

『きっど・・・・ぼく、汚い・・・はなして』

「汚くない・・・・汚くないよ・・・!ウィキは綺麗だ・・」

『なんで・・・・?こんなからだに、なったの、に・・・っ』

ウィキは涙を流しながら、キッドから離れようとする。

しかしキッドはそれを許さない。

『きっど・・・・おねが・・』
「嫌だよ・・・離さない・・・・離さない」
『・・・・っ・・』

ウィキは涙を流すキッドを見つめた。
本当は、ずっとキッドにこうしてもらいたかった。
あの日以来、キッドを求める自分の心を精一杯抑えつけてきた。

でも・・・もう、我慢なんかできない・・・・

ウィキの腕が、キッドの背中に回る。

ギュッとキッドの服を掴み、
キッドの肩に涙で満ちた瞳を押し付けた。

『キッド・・・こわ、かった・・・・怖かったよぉぉ・・・・・・・っ』

溢れ出す心の悲鳴は止まることなく流れ落ちる。

『キッドに・・・っキッドに助けて、欲しくて・・・・キッドに、抱き、しめてっ・・・・欲しくて・・・・・・・!!ぼく・・・ぼ、く・・・』

泣きじゃくるウィキを、キッドは力いっぱい抱きしめた。

「ウィキ・・・好きだよ・・・・好きだ・・・っ」

『キッド・・・』

「愛してしまったんだ・・・・君を・・・」

『こん、な・・・・僕を・・?』

「ああ・・・・こんなに可愛くて、心が綺麗な君を、愛してしまったんだよ。」

ウィキの顔が、耳まで真っ赤に染まる。

心臓が高鳴る。
傷ついた体や心を癒すかのように、キッドの言葉が身に沁みる。

「ウィキは俺のこと嫌いかもしれないけど・・・・俺は、それでも構わない。君をもう絶対に傷つけないと約束する。だから・・・」
『僕も・・・・き』

その時、ウィキがキッドの言葉を遮るように、耳元で小さく何かを呟いた。

キッドは、聞き間違いかと目を丸くする。

「ウィキ・・・・今、なんて」

『僕も・・・・・・・・キッドが、好きだよ。』

真っ赤な顔をして、涙を流しながら、ウィキはそう言った。

『キッド・・・・あ、あいし、・・・愛して、る・・・の』

「・・・・・・・・っ!!!!」

『だから・・・もう、1人に・・・ひとりにしない、で・・・っ』

その言葉に、キッドの中で「愛おしい」という気持ちが溢れ出す。

ウィキの唇を強引に奪い、
再び抱きしめた。

「・・・・もう1人にはしないよ。」

そして、キッドはついに決意を固める。

「ウィキ・・・・・・一緒に逃げよう。」

これが俺の、最初で最後の反撃。





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