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【完結】 Novel〜Lord's Soul〜
story105 崩れゆく想い



君に知って欲しい事がある。
あなたに聞いて欲しい事がある。


君のことを愛しているから、
あなたのことを大切に思うから、


今まで隠してきてしまった。
今まで話せずにいた。


けれど君との距離が縮まるのなら、
だけどあなたとの間に壁がなくなるのなら、


俺は君に
俺はあなたに


話したい。


そして、
君を
あなたを


命に変えても守り通すと誓う
































賑やかな祭りの騒ぎも、
一気に悲鳴へと変化した。


ダーク・ホーム中に警報音が響き渡る。


「予想は的中だね。」


ビットウィックスはティーカップを静かにテーブルにおいた。


その表情は慌てるどころか
むしろ余裕さえうかがえる。


[おい!何事だよ!]


状況を理解しきれないナツは勢いよく立ち上がり、鋭い爪をテーブルにめりこませた。


しかしビットウィックスは反応せず、
パチンと指を鳴らす。


その瞬間、
この場にいなかったシキが、サッと姿を現した。


「戻りました。マスター。」


「おかえり。シュナから作戦は聞いたかい?」


「はい。すでに作戦は開始されております。3rd、2nd、1stエージェントはただいま赤の屋敷前に集まっております。あと、先程、先鋭部隊からも連絡が入りました。侵入成功、内部へ向かっているとのこと。」


「そう。気を緩めないように伝えて。あと、気になる気配があるね。フェイターが2人いるようだけど。」


「はい。一名は死んだと思われていたランダーという者なんですが、もう一名は赤の屋敷から脱走したビンスのようです。」


「困ったね・・・目的はリオナか。シキ、君はリオナを保護しなさい。スバルにはローズ・スピリットの監視を頼んでいる。シュナには3rd2ndエージェントたちの指揮を。私は整い次第フェイターの始末に向かう。」


「は。」


そう言うとシキは瞬く間に姿を消した。


全く事態を理解できないナツは、
わけがわからんと言わんばかりにビットウィックスを睨みつけた。


ビットウィックスは軽く謝りながらナツに説明を始める。


「奇襲だよ。化神がざっと・・・1000体は来たかな。あとどうやらフェイターの気配もあるね。」


[なっ、1000体だと!?どっから侵入してきやがった!!]


「おそらくモリンがダーク・ホームにかかる結界を壊したんだろう。なかなかやるね、彼も。」


先程モリンに会った時、
確かにヤツは気になる事を呟いてはいた。


まさかこのことだったとは。


[敵を賞賛するなバカ!クソッ・・・なんであんな政府の犬を放っておくんだよ!このままじゃやられるだけじゃねぇか!]


「そうかな?これはまだ私の計画の内なんだけど。」


意外にも冷静なビットウィックスをナツは訝しげに見つめる。


「逆手にとればいいんだよ。壊された結界から化神が大量に侵入してきた。つまり、その先に繋がるのはフェイターたちが隠し持っていた化神のファクトリー。そこを壊滅させれば少なくともフェイターの戦力はガタ落ちするはず。」


[簡単に言うけどな・・・その結界の穴なんてどうやって見つけるんだよ。第一見つけたところで化神のファクトリーだかなんだかに乗り込む戦力なんて今のダーク・ホームにはねぇだろ。]


「ああ、それなら安心したまえ。穴なら見つけたと先程連絡があったらしい。それに、すでに結界の穴へ侵入したみたいだよ。」


ビットウィックスはサラリと言ってのける。


こんなトントン拍子にうまくいくなんて、何か落とし穴があるはず。


[嘘だろ!やめとけ!全員死ぬぞ!?]


「なめてもらっては困るよ。彼らはダーク・ホームが誇る先鋭部隊なんだから。」


[先鋭部隊?]


「そう。先鋭部隊。ダーク・ホームでも人間界ではなく天上界に所属する魔王直属の戦闘集団、君のお兄さんと妹さんが指揮している部隊だよ。」


驚きのあまり、ナツは目を丸くした。


そういえば兄妹たちは二人とも天上界に行ってから音沙汰がなかった。


何をやっているかと思えば・・・


[・・・ちゃんと仕事してんじゃねーか。]


一気に安堵か広まったのは当たり前だ。


なんてったって、魔王直属の部隊は、そこらへんのエージェントなんかと比べものにならないくらい強い。


昔自分もその部隊にいたからよくわかる。


「父上が珍しく力を貸してくださってね。安心したかい?」


[まぁな・・・ただ、やっぱりあのモリン=クィーガをこのまま放置しておくのは気に食わねェ。]


「そう言うと思ったよ。けどそう遠くはないよ。世界政府を降伏させるのも。」


ビットウィックは戦闘体制を整えるべくロングコートを脱いでいく。


[へぇ、自信満々だな。]


「優秀な2人を世界政府に送り込んだから、スパイとしてね。」


ビットウィックスは腰から長剣を抜き、真っ黒い布で磨きをかけていく。


[優秀な2人って誰だよ。俺より上なわけ?]


「君はそういう言い方だから中々友達ができないんだよ。」


[うるせぇなぁ!ホント余計なお世話!で誰だよ。]


「ああ、ラードとユリスだよ。2人は強いし仲がいいからね。ちょうど違う任務にでてたからそのまま行ってもらったよ。」


そういえばまだ彼らの姿を見ていないと思っていたら、そんなことをしていたとは。


むしろうるさい奴らがいなくてせいせいするがな。


[ならそっちも心配はいらねぇってか。じゃあ俺はココにいる害虫どもを殲滅しに行くか。]


「ナツは1stエージェントの指揮をよろしく頼むよ。私はフェイターを潰しにいく。」


磨きあげた長剣を戻すとビットウィックスの表情はいつになく冷たくて、ナツでさえ体を震わせる。


「やはりフェイターは生かしてはおけない。妹の仇は必ず打つ。」


そうだった、ビットウィックスが過剰なほど妹を愛していた。


だから、尚更なのだろう。


なら俺は何の為に戦う?


愛するモノはなにもない。


だけど、守りたい者たちはいる。


兄妹と、俺を信じてくれる・・・仲間。


だから俺は・・・


[行くぞ。]


「ああ。」


大切な"仲間"の為に、俺は、戦う。

























混乱する頭
うまく動かないカラダ
どうしようもない不安


「リオナ走れ!」


マーシャに手を引かれ、
ようやくリオナは走り出す。


現状がうまくつかめない。


なぜ、フェイターが?


また、俺に?


今はそれどころじゃないんだ。


マーシャの言いかけた言葉の続きが気になって。


カラダも心も、どうしようもなく縛られたまま。


マーシャに連れられ一旦物陰に身を隠す。


珍しく息が上がっているマーシャに両手で顔を包まれ、
グイッと軽く顔をあげられた。


「いいかリオナ。今は戦いに集中しろ。俺は大丈夫だから、な?」


いつもみたいにニカッと笑うマーシャを見て、リオナの気持ちは少しだけ落ち着きを取り戻す。


というか、マーシャに自分の気持ちがバレバレだったことが恥ずかしい。


「・・・ごめん」


「バカ、謝ることじゃない。ただアイツらはリオナを狙ってる。本当なら今すぐお前を黒の屋敷に戻してやりたいんだが、そう言ったってお前、イヤがるだろ?」


マーシャはよくわかってくれている。


俺が狙われてるのに俺は何もせずにただ隠れて見ているだけなんて絶対御免だ。


「・・・うん。俺も戦う。」


「だろ?だったら切り替えろ。アイツらは・・・っておわぁぁ!」
「・・・!?」


早速フェイターの攻撃がとんできた。


なんとか直撃を逃れたが、すぐにまた攻撃がやってくる。


『逃げてんじゃねーよ。もっと楽しもうぜ?』


楽しそうにケラケラ笑ながら、ランダーが近づいてくる。


その後ろから静かにビンスもやってきた。


『ランダー、あまり調子に乗らないほうがいいッス。あなたは暴走すると必ずうまくいかない。』


『ぁあ?お前に言われたくないね!お前なんて食べることしか頭にないくせによ!それに俺より後輩なくせに!』


『それはあなたが勝手に先輩って言い張ってるだけでしょう。それに食欲は抑えられないッス。あなただって性欲は人並み以上だろうに。』


『うるさい!男は誰だって性欲には弱ぇんだよ!なぁマーシャ=ロゼッティ?』


「なんで俺にふるんだよ。」


『だってお前、無類の女好きなんだろ?』


え?っとリオナはマーシャを見る。


どっからきた情報なのだろうか。


マーシャは昔から女を毛嫌いしていて、無類の女好きだなんて正反対なのだが。


そんなマーシャは驚きというかなんというか、微妙な表情をしていた。


「おい、俺は女なんかに興味ないんだけど。」


『え?そうなの?おっかし〜なぁ〜?』


わざとらしく首をかしげるランダー。


くだらない話をしてる今だからこそ、攻撃を仕掛けるべきかと、
リオナは後ろでトランプを取り出した。


しかし、ビンスが次にはなった言葉にリオナは手を止める。


『ランダー、その話は彼がダーク・ホームに入る前の話ッス。いや、あの"事件"のさらに前かな?』


「っ!?」


マーシャの表情が一気に変わった。


怒りを押さえつける様に拳を握りしめている。


「お前ら、どっからそんな話聞いてきた?」


マーシャの低い声が頭に響く。


『もちろんカイさんだよ。あの人はお前のことなら全部知ってる。』


カイ・・・以前UWで一度会ったことがある。


それより、"あの事件"って・・・?


リオナはわけが分からないとマーシャに視線を送るが、マーシャは一切こっちをみようとしない。


まるで教える気なんてこれっぽっちもないかのように。


『お前確か孤児だったんだよなぁ?さみしくてさみしくてキレイな女を引っかけて、取っ替えひっかえ満足いくまで遊んでたとか。』


本当にこれはマーシャのことなのだろうか?


あんなに女を嫌っていたのに。


"俺が知らないマーシャの本当の姿"


やっぱり、俺は、マーシャのこと何も知らない。


マーシャも・・・俺なんかに教える気なんてないんだ。


「・・・・・・」


ショックのあまり、思わず顔を下げる。


するとランダーがすぐにリオナに目を付け、
楽しげに声をあげた。


『あっ、もしかして、リオナ坊ちゃん知らなかった感じ!?へぇ〜。あんだけ一緒にいてスゲェ大事にされてると思ってたけど、肝心なことは全然知らないんだ〜へぇ〜!もしかして、じゃああの"事件"もリオナ坊ちゃんに教えてないとか』
「っるせぇぇなぁぁぁ!」


一瞬にして風が吹き荒れた。


マーシャは巨大な鎌を振り上げて、
再びランダーに切りかかろうとする。


『そんなに怒るなって。ほら、俺はリオナ坊ちゃんを思って言ってやったんだよ?』


「余計なお世話だ!リオナには関係のないことだ!もちろんお前らにも、なッ!!」


力強く振りかざせば、ランダーは吹き飛んで壁に激突した。


しかしすぐに立ち上がりこちらに向かってくる。


『酷いもんだねぇ。ほら、見てみろよ。リオナのあの顔。はは!最高だな!』


言われて自分でも驚いた。


悲しみで満ちた顔をしていることに。


"リオナには関係ないことだ!"


関係ないこと、か・・・


じゃあ、俺とマーシャは、どこまでの仲なの?


ただの仲間?


話せないのは俺を大切に想ってるから?


それなら大事になんかしてくれなくていい。


だから、全部、話してよ。


俺はマーシャに、
全部話したいよ。


でも、そう思っても、それは、俺だけなんだね・・・


「リオナ・・・」


顔をあげればマーシャがこっちを見ていて。


「違うんだリオナ・・・別にお前が信用できないからとかそんなんじゃ」
「・・・わからない。」


リオナは震える声で、言葉を紡ぐ。


「わかんないよ・・・!全然!マーシャが何考えてるとか何をどうしたいとか俺を・・・どう思ってるかなんて!!わからないよ!!」


「・・・リオナ」


空気が張り詰めた。


自分はバカだ。


これじゃあ敵の思うツボなのに。


わかっていても、抑えられないよ・・・


そんな時、ふとビンスの気配が自分の背後に移動したのを感じ、振り返ろうとした。


しかしすぐにビンスに両肩を掴まれ、身動きが取れなくなった。


「・・・このッ、はな」
『暴れないでリオナくん。』


耳もとで小声で囁かれ、
リオナは力が抜けるのを感じた。


それに、ビンスから殺気は全くと言っていいほど感じない。


リオナは言われた通り、動きを止めた。


「リオナぁぁ!!てめぇリオナから離れろ!!」


『おーっと!お前の相手は俺だよ!』


リオナの元にかけ寄ろうとしたマーシャを、ランダーが防いだ。


マーシャとランダーがぶつかり合うのをただただ見つめていると、耳にビンスの声が流れ込んできた。


まるで子守唄のようになだらかに。


『マーシャさんの過去を、知りたくないッスか?』


「・・・え?」


『彼がいつもリオナくんに見せてる姿は偽りッス。本心を知りたくはありませんか?』


マーシャの本心・・・


『君は、今までもこれからも君に偽りを見せ続ける相方を、それでもまだ信用できるッスか?』


信用、だって?


そんなこと・・・


『できるわけないでしょうね。』


心が打ち砕かれた気がした。


「・・・っ」


『リオナくんはまだ気が付かないッスか?』


「なに・・・を・・・」


『君がダーク・ホームに居座る理由ですよ。』


理由・・・
誰かも・・・そんなことを言っていた。


『君がここにいるのは大切な仲間がいるからでしょう?でも、その仲間たちも所詮偽りッス。』


「違う・・・!!偽りなんかじゃない!!」


『なぜそう言い切れますか?マーシャさんでさえ君に真実を隠していたのに。』


「・・・!」


1番信頼を寄せていたマーシャ。


俺はいつだって、マーシャを1番知っているつもりだった・・・


だけど・・・


何も言い返せない。


ダーク・ホームにいる理由なんて、たった2つだ。


ビンスの言うとおり、大切な仲間がいたから。
あと、フェイターが憎かったから。


『リオナくんがフェイターを恨むのは無理ありません。けれど、本当に俺たちフェイターがやってることは間違いッスか?確かに俺たちはたくさんの者たちの命を奪ってきました。けれどそうでもしなければ神は復活できない。神がいれば、今まで奪ってきた命も再び取り戻すことだってできるんです。神ならなんでもできる。』


まるで洗脳されるかのように、
言葉が頭を支配する。


『リオナくん、君は、そんな神の"器"なんッスよ?』


神の"器"・・・


『神になれば、君が望む世界を創れる。亡くなった家族や友人達も、生き返らせることができる。それにー』


ビンスはリオナの耳に唇を押し当て、
奥まで届くように、
しっかりと囁いた。


『俺たちの方には、ウィキもいる。』


「・・・・・ッ!!」


カラダが震える。


その言葉が、まるで重りのように、
重くのしかかる。


『それでも君は、ダーク・ホームにとどまるの?』


言葉が出なかった。


否定しなければと思うのに、
口が動かない。


それは、
ビンスが言ったことに、同感している自分がいるという証拠でもある。


全く、道を見失ってしまった。


フェイターを恨んでいた理由は、
家族や仲間やムジカやウィキが殺されたから。


でも、そんな彼らの元にはウィキがいる。


生き返ったという大切な弟がいる。


もし、俺が神になれば、
父さんや母さんやムジカだって・・・


「リオナ!」


その瞬間、
マーシャに強く手を引かれ、
ビンスから引はがされた。


息を切らせたマーシャが
心配そうな顔をしている。


「大丈夫か?!」


マーシャの顔を見て、
とてつもない罪悪感に苛まれた。


いくら隠し事をされてたからって、やっぱりマーシャはマーシャだ。


俺のとっても大切な人にかわりはない。


だけど・・・


ウィキもいるんだ・・・


破裂しそうなくらい心臓が痛い。


俺は、決められない・・・


『決められるわけねぇよなぁ。だってどっちも大好きなんだもんなぁ。』


まるですべてを見透かしているかのようにランダーはつぶやく。


『じゃあこれは俺からの最後の助言。』


そう言ってランダーは両手を自分の喉にあて、目を閉じた。


すると突然耳鳴りがして、
リオナは両耳を塞いだ。


その瞬間、まるで脳に直接話しかけるように頭にランダーの声が響いた。


"さっきも言ったよなぁ?マーシャはお前が思ってるようなお気楽能天気野郎じゃねぇんだよ。"


そんなこと・・・わかってるよ


"アイツはお前を好きだの愛してるだの軽い言葉を吐いてるようだが、本当にそれはアイツの本心か?"


本心だろうがなかろうが、
俺はマーシャに感謝してる気持ちは変わらない・・・
だって、マーシャがあの時、あのクリスマスの日に、助けてくれなきゃ俺は今ここにはいないから


"でもよ、もしかしたらマーシャがお前を助けたことを後悔してるかもって、考えたことあるか?"


心臓が一気に跳ね上がった。


聞きたくない言葉でも、
頭に入ってきてしまう。


"だってほら、考えてみろよ。幼いリオナを面倒見て、望んでもいないのに親みたいになっちまっただろ?子供嫌いって聞くのによぉ。今だって結局お前が心配でそばにいるみてぇな?アイツだって、野望の一つや二つあっただろうに。"


・・・いつも考えないようにしていたこと。


奥底にしまいこんでいたのに、
無理やりこじ開けられてしまった。


苦しい・・・


やっぱり俺は・・・
いつまでもマーシャにすがっていてはいけないんだ。


耳鳴りがやみ、
そっと両耳から手を離した。


目をあければリオナを庇うマーシャの背中があって、
ツキンと、胸が痛んだ。


『まぁよ、そーゆーことだから。悩め悩め!大いに悩め!ただ、"約束の日"を忘れるなよ。』


「約束の日?」


マーシャは訝しげな表情で、ランダーとリオナを交互に見る。


あの時ウィキに言われた
"三回目の満月の日"に"月の谷"で待っていると。


『待ってるぜリオナ坊ちゃん。さーて、俺達も帰っぞビンス!』


「逃がすか!」


すぐにマーシャがランダーの背後に周り、
波動でランダーを地面に叩き付けた。


『ははっ、ちっと油断したかなぁ?』


「油断?違うだろ。弱いんだよ、お前。」


マーシャはいつの間にか手に大量のナイフを持ち、ランダー目がけて飛ばした。


『グァッ!』


「リオナに何吹き込んだか知らねぇが、お前らの好き勝手にはさせねぇ。」


『・・・好き勝手、ねぇッ・・!はは!それはどっちだかな!ビンス!』

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