[携帯モード] [URL送信]
★卑猥だらけ
日ノ本がステルメークのすぐ近くにある小島に大移動することになった。
条件は新たな場所が見つかるまで、理由は李狐を護るため。
対グランゲールに向けて日々強大化していくステルメークだった。
ファノルアカシックはホームに帰る。
そこには春臣、海璽、そして二人の赤ん坊も。

「海璽、抱いてみてもいいかな?」

「どうぞwでは私が洗濯、やりますね。ニチカは休んでいてください。」

「あ、ありがとう。………ちっちゃい…柔らかーいwねぇ、名前は?」

「……実は、まだ名前を付けていないんですよ。」

のほほんと始まったお話なのだが、それはここまで。
今日はとんでもない事件が起こる。
それは彼にとって将来を閉ざされる、もしくは生まれ変わるような事だ。

『いぃやあぁぁぁぁん!』

タレイアの部屋から突如聞こえた彼女の悲鳴。
何事だと全員がそこへ向かった。
すると、クローゼットを漁る人影が目に写る。
そいつはラブリーなパステルピンクのパンツを頭にかぶって、なにやら落ち込んでいた。

「まじかー……あー……。」

「なななななな何やってんのよぉ!わ、ワタシのパンツ!」

「キモい〜w何やってんだい?」

「勃たなくなっちまった…。100%勃つエロ本でさえ勃たねー…。どーしちまったんだ、俺のチンコ…。」

……らしいです。
アサトのナニは見た感じから元気のない。
本人は欲求不満を感じて、ソロ活動しようと思い、エロ本を取り出したのはいいのだが、全く反応してくれなかった。
そんなはずはないと、能力を使って身近な異性の部屋に行き、布団をめくったり、パンツを借りてみるもさっぱり。

「ほんっとキモいからぁ!」

「うん。キモいね。…病院行ってみたら?手遅れじゃないかもしれないしさ。」

「やっぱ病気なんかなー…。」

しょんぼりと部屋に帰っていったアサト。
みんなが解散した後、気になったニチカは隙間から覗き見をする。
ベットに寝転がる彼は再チャレンジしていた。
世の中には色んな能力があって、ニチカはシアとの愛撫行為で気付き始めたが、こちらもやり方を忘れるくらいな関係で確かめようがない。
これはいいチャンスだ。

「入るよ。」

「おー、ニチカ。勃たねーよー…イカれちまったよー…。なんか精力上がる食いもんとかねーかな。」

「………じゃあさ、買い物付き合ってよ。今日買うもの多いし、シアさんはどっかに出掛けるみたぃし。駄目かな?」

「暇だし、いいぜ。」

気分転換にもなる。
商店街へ行き、海璽と相談して書いた食材メモを見ながら品定めをした。
その間、アサトは町行く女性をイヤらしい目付きで見てみたが、ドキドキはするものの、やはり下が死んでいる。
ずーんと沈む。

「ミルク缶って重っ。これ持ってもらってもいい?俺はこっち持つから。」

「任しと……け。」

ぼーっとニチカを見る。
何気ない笑顔から、可愛さだけでなく、どことない色っぽさを感じた。

「何さ?」

「あ、え?これ持つんだな?こんなん軽りー軽りーw」

「?」

次の店に移動する最中、後ろ姿をじっと見ていた。
なんだ、この色気は。
そう思っていたら身体が勝手に動いて、ニチカの腕を掴んでいるではないか。
驚いて買い物袋を落とした彼。
振り返った上目遣いは無意識か、それとも策略か。

「俺…。」

「さっきから一体何さ?」

「俺……が…持つ!荷物よこしやがれw」

「あ、ありがと。……てかさ、残念だね。さっきから、色んな女のヒトにカッコいいとか言われてんのにさwせっかくのモテ期到来に、これじゃあね。」

「う、うるせーやい…。」

「……。ちよっと疲れた。そこ、寄ってかない?」

国立記念公園。
薔薇園の中に、点々とガラス張りのテラスのような休憩施設が建っていて、そこの椅子に座る。
寄った理由はひとつ。
彼の特殊フェロモンが限界を迎えていた。
さりげなく首筋を見せる仕草をしてみたり、足が疲れたフリをして抱えてみたり。

「…こんな事言ったら、シアにぶっ殺されっけど、やべーエロいよな、おまえ。」

「そう?そのわりには…手、出さないじゃんか。」

「いやいやいや!馬鹿言ってんじゃねーよ!まじで殺されっから!俺まだ死にたかねーぞ!!」

ずいっと近寄るニチカに後退りしてしまった。
手を出したらマジでヤバい。
だが、今なら下半身が反応するんじゃないか、と息を飲んでしまう。
いや、駄目だ駄目だ。
葛藤に追い討ちをかけてくる小悪魔が言った。

「アサトさん、結構カッコいいよ?俺はアサトさんみたいなの嫌いじゃない。」

「何今さら【さん付け】してんだよ…。てか、マジヤバいから!つーか!こんなスケルトンハウスみてーな場所でヤれるか!」

「ここのガラスってプロジェクターになってんだよね。このボタンを押すと…ほら、曇りガラスになるってわけw」

「…わー、慣れてるよコイツ。」

アサトは最後まで抵抗した。
お構いなしに、股の際どい場所を優しく刺激するニチカ。
ズボンを下げようとするが、相変わらず抵抗を続ける。



と、そこへ…。





【前n】/【章n】/【次n】

あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!