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ドラゴンライド
次々と明らかになってくる事件の真相。
アサトの調査でユタがアストレイランドと繋がっていることがわかった。
問い詰める前に彼は行方を眩ませてしまった為に聞けず。

「あ!お帰りなさい。…ミチル、どうでした?」

「ニチカ…敬語はいらない………。……泣いていた。」

「早く助けてあげたい。シア様が呼んでるよ。」

「あぁ。着替えてから行く。」

部屋へ戻ると静かだった。
こんな空気を感じるのは嫌だ。
しばらくぶりに自分でクローゼットを開けて選んだ服を着てシアの部屋へ。
今回の極秘ミッションに関わるシア、ニチカ、アサト、タレイアがソファーに座って待っていた。

「様子は〜?どうだった〜?」

「マルシャの他に何人か居た。牢屋の奴らは皆書を読まされている。」

「ユタを捜したけどよ、ステルメークにもアストレイランドにも居ねー。」

ミチルの存在に嫉妬していた。
いつか嫌がらせをしようと思いながら部屋を掃除していたユタは枕の上に本を見付ける。
ここで悪知恵が働いた。
本と一緒にコイツもアストレイランドに売ってしまおう…と。
どうしてアストレイランドと繋がっていたかはわからないが、犯人として間違いない。

「…どこかで反省しているのでしょう。それより、ミチルの体が心配です。早く助けに行った方が…。」

「脱獄とかしてくれたらいいのになぁ。」

タレイアが呟くとドアを二回ノックされ、アサトが呼び出された。
アストレイランドを監視する仲間の忍びは「マルシャが失踪した」と情報を伝える。

「これはこれでしこたまやべぇんじゃね?」

「アサトは先にアストレイランドへ向かって〜。ニチカはドラゴンを三体連れて来てね〜。」

「おう!」
「はい!」

今日は着替えてばっかりだ。
身支度を済ませて門に向かう。

「一体はどうするんですか?」

「予備〜。ニチカおいで〜w」

「てことわぁ……カノン様ぁんw」

「…………。」

魔物に乗ったステルメークの戦士は戦場で最強の天災と言われている。
まず、誇り高いドラゴンを手なずけること自体大変なのだ。
それを自在に操り、アストレイランドへ向かった。

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あきゅろす。
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