[携帯モード] [URL送信]

アスマの観察小説
頂上決戦
「アスマ、帰るぞ」
「ゆーさんっvV今行く!」

帰りのHRが終わってゆーさんが俺のことを向かえに教室まで来てくれたから、それまで一緒に話していた佐藤たちとバイバイして、俺はゆーさんの元へと向かった。

「じゃあ行くか」
「うんっ!…あ、待って。ちょっと職員室に行きたいんだけど」
「分かった。一緒に行くよ」
「ありがと〜vV」

こうして俺たちは職員室へと向かった。



* * *



「お待たせっ」
「じゃあ帰るぞ」

職員室の前で大分待たせてしまったのにも関わらず、ゆーさんはとろけてしまいそうな、優しい笑顔でそう言ってくれた。





「結構外暗いねー」
「冬だからな。それよりアスマ、寒くないか?」
「平気平気♪」

今は12月。寒くないわけではないけど、耐えられないほどではない。

だけど、ゆーさんは寒くないといっても俺の手を取って、それを自分のポケットの中へと入れた。

そういう小さな気づかいみたいなのが、モテる原因でもあるんだろうなぁ…。

そんなことを思いつつ、ゆーさんと他愛ない会話をしながら寮までの道を歩いていた。

そして寮まであと少しというところでそれは起こった。



「ん?あれは忍と敬也か?あいつらあんな所で何してんだ?」

そう言ったゆーさんの視線の先には、忍さんと敬也が…。

なぜか電灯の下で向き合っている。

忍さんはこちらに背を向けていて、敬也はこっちに全く気づいてない。

そして忍さんが顔を近づけていく。





キ…………キスぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!




二人がそんな関係だったなんて…っ!

全然気付かなかった!!


…ん?

でもそうすると、どっちがネコだろ…


とりあえず、攻めVS攻めで頂上決戦だなっ!!

二人共180p超えてるし。

敬也の方が高いけど、忍さんは総長だしなぁ。

とにかく男前受け萌えっ!!!!!

『忍…愛してる』
『敬也…』

こんな会話が毎晩繰り広げられてたらどうしよう!

悶え死ぬ!!!

そうすると、敬也×忍さんになるな。


いいね!下剋上☆


バシッ


「痛〜!!」
「ハァ…顔、ニヤけてる」

ゆーさんは俺の頭をカバンで叩いた後、俺が何を考えてるのか見越したかのように、呆れてそう言った。


「だってまさか、あの二人がだよ!!……ハッ、もしかして」
「何だよ」
「……ゆーさんもまざりたいんじゃあ………」


ゆーさんがあの頂上決戦に参戦したら圧勝しちゃうよ!

そして二人は嫌だと言いつつも、快楽には逆らえず………


ゴッ


「〜〜〜っ」

痛い、今度は拳骨された!

「馬鹿なこと言うなよ。俺はアスマ一筋だっつーの。分かったか?」
「むー……うん。」
「分かったなら、今のは見なかったふりして帰るぞ」
「はぁい…」

そうして俺たちは寮へと帰った。



* * *



「敬也、直ったぞ」
「ああ、サンキュ。」

忍はただ、敬也のズレてたカラコンを直しただけだった。


─END─

こんなオチ(笑)
ちなみに管理人は男前受けを愛しております(^O^)

[*前へ]

あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!