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アスマの観察小説
初めましての自己紹介(過去話)
俺、百地アスマは今中学二年生。

先日運命の人と出会いました。

運命、って何言ってんだよ。って思うかもしれないけど、本当に運命だと思ったんだから気にしないでいただきたい!

実はその相手は男で、しかも不良で総長さんだったりするのだが、愛の前では関係ナッシング☆

その頃から腐男子ではあったけど、男は好きじゃなかった。

でも人生って何が起こるか本当に分かんないよね。

今回は出会い云々の話は置いとくけど、とりあえず性別という壁を越えて、俺たちはラブラブなのですっ!

そんなラブラブな俺とゆーさん。

今回はゆーさんに連れられて、初めて族『Rain』のたまり場の喫茶店に行ったときの一部始終をどうぞっ。



* * *



「へぇ〜百地アスマくんって言うんだ〜。モモちゃんでいい?」
「はいっ!何でも大丈夫ですっ」

最初、ゆーさんがここに俺を連れてきたとき、中にいた人がみんな驚いたり、訝しんでいたようだけど、ゆーさんが事情を説明すれば、みんな好友的に話し掛けてきてくれた。

でも俺は、こんなに不良に囲まれるなんて初めてで、めちゃくちゃ緊張していた。

そうして話し掛けてきてくれていた相手が、「綾人っていうんだ。ここの副総長をしてるよ」と言ったのをきっかけに、みんなが自己紹介を始めた。

「俺は忍足征四郎だ。忍って呼ばれてる」

うわぁ、この人大人っぽいなぁ。

「忍さんですか。よろしくお願いします」

「俺は敬也。で、こっちは未散」
「よろしくねーっ」

敬也はタメかな?…未散は多分年下。

「うん、よろしく。敬也、未散」

そして最後に人懐っこい人。

多分、年下。

「俺、錦瓜っ!よろしく!」

…………ニシ キュウリ………?

西きゅうり君…??

変わった名前だけど呼んであげなきゃかわいそうだよね……!

「よろしくね、キュウリくん!」

その瞬間、空気が固まった。

あ、やっぱり名前コンプレックスだったとか!?

「大丈夫だよっ、キュウリくん!どんな名前にも親の気持ちは込められてるものだよ!きっとすくすく育って欲しかったんだよっ!」

と、俺が言うと、いきなり綾人さんが爆笑し始めた。

それを皮切りにみんながみんな爆笑し始め、喫茶店を揺らした。



俺はあとでちゃんと、西きゅうり君じゃなくて、錦瓜くんと聞いたのだが、みんなが爆笑している中、その時の俺は何とも言えない恥ずかしさでいっぱいだった。

ちなみにその後一週間、瓜くんはこのネタでからかわれたという。

ごめんよ!瓜くん!


─END─

おそらくこれがきっかけで、モモちゃんはみんなと緊張しないで話せるようになったんだと思う!!

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あきゅろす。
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