君と二人で高みの見物
7
とある寮の一室で、甘い嬌声をあげる男と、その声をあげさせている男がいた。
「あァッ!もぉ…許してっ、由良っ…!」
「これは恋人である俺のことを忘れてしまっていたアスマへのオシオキだよ」
だから止めてあげない、と由良は言う。
俺の今の状態は、イけないように根元を握られており、後ろには指を三本入れられている。
「もうっ、ホントに…限界だから…アァッ!」
さっきから、由良は俺のイイところばかりを攻めてくる。
「ゆ…らっ、もう指はイヤ…!早く由良のが欲しいっ」
そして、「由良の、ちょーだい?」そう潤んだ目で懇願すると、由良は「その顔、反則」と言って、指を抜き由良の自身を俺の後ろにあてがって一気に貫いた。
「あァァァッ!!」
「動くよ」
「あ…ちょっとまっ…アァっ!」
そして由良は激しく俺を攻め立てた。
そして、
「アッ…!もうイクッッ!!!」
「イっていいよ」
そう耳元で囁かれた瞬間、俺は自身の熱を解き放った。
* * *
「ゆーさん、ごめんね?まだ怒ってる?」
「ばーか、最初から怒ってなんてないよ」
そして「大体こうなることは予想してたしな」と言った。
「えっ、じゃあなんでオシオキなんてしたの!?」
「そんなのアスマのかわいい姿が見たいからに決まってるだろ」
すんごいイイ笑顔なんですけどっ…!!
「…ゆーさんに嫌われたらどうしようって本気で思ってたのに………」
「約束を忘れたのは事実だろ?それに、俺がアスマを嫌いになるなんてあり得ないよ」
そうして、頭を撫でられた。
でも、頭だけじゃ足りないよ。
「ゆーさんっっ!」
そう言って、俺はゆーさんに抱きついた。
「ゆーさん、大好きっっ!俺を離さないでね?」
「俺がアスマを離すわけないだろ。アスマ、愛してる」
「俺もゆーさんに負けないくらい、ゆーさんを愛してるよっ!!」
そして、俺からゆーさんにキスをした。
─────こんな俺たちはいつもラブラブみたいです☆
第1話-END-
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