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君と二人で高みの見物
5
次の日、それほど酔っていなかった俺は、普通に学校にきていた。

ちなみにゆーさんと綾人さんはサボり。

風紀委員組に関しては、仕事が終わってなかったらしく、みんな顔を青くしながら学校へと向かっていた。

そんなになってまで学校に行くなら、次の日が休みの日とかにやればよかったのに。



「モモーっ、おはよー!」
「おはよう、桜。佐藤も浅原もおはよ」
「ああ、おはよう」
「はよ。」
「そういえば、モモ昨日どこいってたんだ?モモたちに会いに部屋に行ったら、翠人しかいなかったけど…」

佐藤と俺は同室だ。

そういや、昨日はバタバタしていて、佐藤に「出かけるから帰らない」としか言わなかったな。

「ちょっ、桜!」
「モモはさ…なっ!」

佐藤のテンパり具合ハンパないんですけどー。

そして浅原、意味が分かりません。

まぁ、何となく二人の言いたいことは分かるけど。

「佐藤、浅原、俺別にお前たちが思ってるようなこと何もしてないぞー」

「「そうなのか?」」

うわー。素晴らしいハモり具合☆

…っていうか、きっと二人の頭の中では、俺が帰らない=ゆーさんとシてる。ってことになってるんだろうね。

あながち間違ってないけど。

今回の方が珍しいし。

そして多分二人共、純粋な桜にはそういう男同士の生々しいことは言いたくなかったんだろうね。

うーん、いいね。大事にされてる感じが!

これは佐藤も桜に惚れたとみた!

「じゃあモモはどこにいってたんだ?」
「んー、風紀委員長の部屋」

「「あー」」

佐藤と浅原は納得したみたいだが、桜は頭にハテナを浮かべたままだ。

そして、佐藤がそれを理解したのか、桜に説明をし始めた。

「桜」
「ん?」
「桜はさ、この辺りで一番大きい『Rain』ってチーム知ってる?」
「…分かるけど…それがどうかしたのか?」
「ここの風紀委員は、その『Rain』の幹部が全員揃っているんだ。ちなみに風紀委員長が現総長」
「…は?」

そう言って、目を丸くした桜に構わず、佐藤は続ける。

「ちなみに学校には元総長と元副総長もいる」
「その元総長が俺の彼氏」

いまさらながら、そういう理由で、俺に危害を加える人がいない。

俺を傷つけて、ゆーさんを怒らせたら怖いもんねー。

「そんなわけで、俺も『Rain』のみんなと仲が良いから、昨日はずっとみんなで騒いでたんだ」

一応教室だから、酒という単語は伏せておく。

「…そうだったんだ。じゃあさ、未散と敬也とも仲良かったりする?」

復活したらしい桜が俺に聞いてきた。

「…仲良いけど、なんで二人のことを知ってるんだ?」

内心ドキドキしながら聞く。

もしや…

これはもしや…っ!

「あ、俺も結構夜は遊んでたんだ。未散と敬也はその時に知り合った」



キタ───(゚∀゚)────!!!!

王道だよ!王道!

実は不良でしたー、っていうパターンだよ!これは!


「久しぶりに会って話したいな…。なぁモモ、未散と敬也に会うことってできる?」

もちろんですとも!!!!!!



そうして俺と桜は放課後、風紀委員室に行くことが決定した。

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