君と二人で高みの見物
4
今は夜中の2時。
何かもう色々と大変な事になっていた。
「ふははっ俺が王様だぁぁぁっ!!」
「王様命令〜!」
「二番が十五番に愛の告白〜!」
ヒューヒュー、そう周りに囃し立てられて二番が王様の命令に従った。
酒が入ってるから、盛り上がる盛り上がる。
この時間になってくると、潰れてる人もちらほら。
ちなみに幹部は、ゆーさんと綾人さんは全然酔ってなくて、忍さんと瓜くんは結構酔ってる。
幹部は他に、特攻隊長の敬也(ケイヤ)と情報担当の未散(ミチル)がいる。
敬也は凄く背が高くて、喧嘩が強い。未散はかわいい。情報の扱いはお手のものだ。
ちなみに瓜くんと未散は一年で、敬也は二年。
敬也はクラスが離れているから、同じ学年でも学校で話すことはあまりない。
そして、現幹部メンバーはみんな風紀委員に所属している。
というわけで、ゆーさんと綾人さん以外はみんな酔っぱらいという状況で会話は続けられた。
王様ゲームは、潰れる人が増えて、続けてもつまんないってことで一時間程で終わった。
ちなみに一番萌えたのは、忍さんと瓜くんのチューだった!!
俺はバリバリ腐男子だからねっ!!!
* * *
もう残っているのは、幹部+俺だけという中で、話は過去の話になった。
ちなみに俺が潰れてないのは、そんなに飲んでないからだ。
「由良が最初モモちゃんを連れて来たときはみんなビックリだったよね〜」
「総長、あの頃からモモにベタ惚れでしたもんね〜」
「当たり前だろ」
当たり前、と照れもせず言い切ったゆーさんに俺の方が照れてくる。
「初めて会ったときといえば…みんなが自己紹介したときのモモちゃんのアレは面白かったー」
未散がそう言ったが……アレ、って何だっけ?
しかしゆーさんと瓜くん以外、みんなは口を揃えて言った。
「「「「キュウリくん!!」」」」
思い出したぁぁぁ!!!
「うわわっ、それ忘れてくださいよぉぉぉ!!!」
俺はそう言ったが、止められず、みんなは大爆笑をしたまま、そのまま俺のおもしろ話へと会話は移り変わって言ったのだった。
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