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君と二人で高みの見物
3
俺は夜、ちょっと用事があったから、一緒に行こうと言ってくれたゆーさんの申し出を断って、夜中一人で忍さんの部屋へと行くことにした。

(…確かこの部屋だよな)

一回しか来たことがなかったからあやふやだけど合っているはずだ。

そして俺はチャイムを押した。

ガチャ

「モモちゃん、やっと来た!待ってたよ〜ほら入って入って」

扉を開けてくれたのは綾人さんだった。

…っていうかスゴい。

何がって、この騒ぎのうるささと酒のにおいがだ。

(扉の外は静かだったのに)

改めてこの学園の設備の良さというものを、目にした気がした。



* * *



「モモちゃんだー!久しぶりぃ〜」
「モモさん、座ってください〜」
「モモちゃんも酒酒!」

俺が部屋に足を踏み入れると、学年関係なしにみんな話しかけてきた。

ってか、もうみんなすでに酔ってるし!

「アスマ、こっちに来い」

声のした方向を見ると、ゆーさんが手招きしてたから、俺はゆーさんの所へと行った。

ゆーさんは全然酔っぱらってる様子はない。

俺はゆーさんの酔ってるところを見たことない。

そんな所がこれまたカッコいいなぁって思う。

ゆーさんの酔った姿も見てみたいけどねっ!

「ほら、アスマも飲め」
「うん、貰う」

とりあえず一杯を軽く飲み干した。

俺は別に強くもなければ弱くもない。普通だ。

周りを見てみると下っぱのやつらはぐでんぐでんに酔っぱらっていた。

上のやつらにたくさん飲ませられたってのもあるんだろうけど、かなり飲んでいるように見える幹部の人たちはあまり酔ってない。

…幹部って酒が強くなきゃなれないのか?

そう思ったほどだ。

そして俺たちは今夜は無礼講って事で、幹部も下っぱも関係なしに会話に花を咲かせた。



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あきゅろす。
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