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ARMORED CORE 〜これが俺の生きる道〜

今俺の目の前のテーブルには手の付けられていないBLSサンドと紙コップに入ったミネラルウォーター、揚げたてのフライドポテトがトレーに載って置かれていた、

実に旨そうである、…だが俺は今までこの店で出来立てのハンバーガーを食した事が無い、何故なら…

「全員手を頭の後ろにやれ、動くなよ!!」

毎回見計らったように強盗が押し入ってくるのだ、全く迷惑極まらない。

強盗の人数は何重にも防弾ジャケットを着込んだ男5人、BLSサンドが冷めない内に食べてしまいたい俺としては早々に退店願おうと思う。

「…おいそこの、ちょっとこっちに来い」

都合が良い、あちらからお呼びの様だ。

「はぁ…何か?(ガスッ)」

「がッ!?」

ゆっくり間合いを詰め目の前まで来た途端一気に鳩尾にストレートをかます、手加減したつもりだがそのまま気絶した。

「野郎っ!!」

他の方向を見張っていた男達が一斉にこちらを向き銃に手を掛けようとする、俺は倒れた男から自動小銃を剥ぎ取ると挨拶代わりに一発鉛弾を見舞った、

火花を散らし銃口から射出された9mmパラベラム弾は真っ直ぐに男の右足を貫いた、俺が撃った男は痛みのあまり倒れ悶絶した。

「死ね!!」

品の無い台詞と共に弾丸が俺に襲い掛かる、だがこの程度の弾速の銃弾を避けるのは容易い事だ、

右に避けローリングで倒れたテーブルに隠れる、そしてそこから再び小銃で狙撃した、フルオート射撃に切り替え一気に牽制する、

これまでものの数秒、強盗たちは何れも足や手の致命傷には成り得ない部分を貫かれ店内に転がっていた。

やれやれ、ようやく落ち着いてBLSサンドが食えて…

「冷めてはいないが血がベットリで喰えた物じゃないな…」

……………不幸だ。


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