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ARMORED CORE 〜これが俺の生きる道〜

"何年この地で燻り続けている気か・・・・"

それが今しがた掛かって来た電話の趣旨だった、黒塗りのダイヤル式電話は蛍光灯の光を反射し、

受話器から音声を一字一句逃さず俺の耳に伝えた。

俺は一度息を吸って吐きその質問に答える、

"俺は今の生活が一番快適なんだ"

と。

電話口の相手は鬱陶しげに溜め息を付吐くと、数秒の沈黙の後にこう返してきた。

"そうか・・・残念だよ"

そしてぷつっと気の抜けた音と共に電話は切れた、

今の様な遣り取りが続けられて既に5年になる、人間の100年という人生において5年もの歳月を俺は無駄にして来たのだ。

汎用人型機動兵器"ARMORED CORE"そのパイロットである"レイヴン"を辞めて5年・・・

俺は仕事で稼いだ金を食い扶に低所得地帯の街に小汚い下宿を借りて余生を過ごしていた。



白いコンクリの壁に囲まれた俺の下宿は何時見ても実に無骨で質素で、6畳半の狭い空間にはこれまた質素なテーブルと

パイプ椅子、休眠を取るために欠かせない大きめの寝袋、後は精々小型端末が放置されているだけだった。

今更ながらこの無趣味ぶりに少しばかり鬱になる。

自分の部屋の状況を語るのにたった二行しか続かないのは少し異端だと思った。



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あきゅろす。
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