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sweet black, dear white(影白)※お色気表記有





※微弱お色気あり
※朝チュン...?



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ギシリ、という音でふと目が覚めた。

ぼんやりとただ見慣れた天井を見つめ何となく、寝返りを打つ。するとそこには、見慣れないもの。いや、見慣れてないわけではないのだが、ここにはいつもないものだ。

「おはよう、よく眠れたか」

黒くさらりとした髪。その隙間から見える赤い瞳は、優しげに細められている。そして無駄のない、それでいてしっかりと筋肉のついた身体を朝日が柔らかく照らしていた。



「あ…れ…ローグ」

名前を呼んでみれば掠れた声。ビックリして、え……と溢せば、ローグはくつり、と笑った。

「覚えてないのか」

その悪戯っ子のような口調に、一瞬頭が真っ白になる。俺、昨日何してたっけ…?

そして、気づく。
俺もローグも服を着ていない。それから、俺に関しては腰が痛い。


「…………ぁ」

昨日の情事を思い出して、顔が熱くなる。そうだ。昨日はローグに初めて求められて、俺の家の、この部屋で―――…。

慌てて枕に顔を埋めた俺を見てか、ローグがまた笑った。



思い出して身悶える俺が可笑しいのか、ローグはくつくつと笑いながら俺の頭を撫でる。

「その調子だと、思い出したようだな」

余裕そうな声音に、殊更強く枕を抱き締める。今の俺なら恥ずかしさで死ねるんじゃないだろうか。
うぅ…………と枕に向かって溢せば、髪にキスが降ってきた。

「可愛かったぞ、スティング。だが、お前があんまりイイ声で啼くものだからつい激しくしてしまった…初めてだったのにすまない」

耳元でそう囁かれて、背筋が粟立った。吐息がかかる度にくすぐったくて肩を竦める。言葉の端々に滲む含み笑い。コイツ、絶対、わざとやってるだろ。
キッ、と睨み付けてやれば、ローグは涼しげな顔で俺を眺めていた。



余裕綽々なローグに苛立つ。切羽詰まって、みっともなく喘いだ自分がバカみたいだ。
不満の意も込めてバカローグ、と呟く。
するとローグは俺の後頭部を乱暴に引き寄せた。
予期せぬローグの動きについていけず、抵抗するまもなく俺はローグの腕のなかに閉じ込められる。

「何すんだ―――んぅ」

抗議しようと顔をあげ、口を開けた途端ローグの唇がそれを塞いだ。すぐに舌が入ってくる。深く、頭の奥が痺れるような甘いキス。なにがキッカケになったのか、スイッチが入ったらしい。口内を乱暴に荒らされる。でも、それさえも感じてしまうあたり、俺はダメな奴だ。ローグが好きでたまらないらしい。



しかし始めに構えてなかったためか、暫くすると息が苦しくなってきた。

苦しい。

そう伝えるように胸元を叩いてやれば、名残惜しそうにするもすぐ放してくれる。






「バカ、朝からサカってんじゃねーよ...!」

口元を繋ぐ銀糸を断ち切るように頭を振る。そして距離を取ろうとするが、ローグは俺をしっかりと抱き締め離さない。

さらに文句を言ってやろうとして顔を見ると、ローグと目が合う。途端、存外その瞳が優しげに揺れていることに意を削がれた。






「…スティング」

大人しくなったことに気を良くしたのか、ローグが俺の髪にそっと口づける。





「幸せだ」






絞り出すようなその言葉に、嬉しいような照れ臭いような気分になる。それでいて、胸に込み上げてくるのは、泣きたくなるほどの愛しさ。


「俺も」


感極まり上擦りそうな声を必死に押さえて、告げる。たった一言なのに、スゲェ恥ずかしい。


恥ずかしさのあまりローグの胸に顔を埋めると、満足げな吐息が首もとを掠めた。







「…スティング」



ローグの体温にまた眠気がやって来た頃、名前を呼ばれる。重たい瞼を持ち上げ、ん?と聞き返せば、ぐっ…と腰の辺りに硬いものの感触。




「…………」

「…………」

「…………ローグ、当たってんだけど」

「…………わざとだ」





悪びれもせず言い放つローグから逃げようとするが、時すでに遅し。いつの間にか俺はベッドの上でローグに組み敷かれていた。



「というわけだ、スティング。覚悟しろ」

「ローグ!やめろ!俺、腰いてぇんだ…け、ひぁ…!ローグ...!ばか....」








…………結局その日俺は一日動けなかった。


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あきゅろす。
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