Novel
【拍手ログ】小ネタ:怖い時の対策
羊翼
「"ガチであった怖い話"、一緒に見ようよ」「ぬっ、アホ毛先輩は怖いの苦手なのか?」「まさか!むしろ好きだよっ」
ガチであった怖い話、略してガチ怖(←)を翼の部屋で二人で見たあと。
頭の悪い小ネタ。
「は〜っ、結構怖かったかも!」
テレビの電源を落とし、ソファ代わりに座っていたベッドに倒れ込む。羊は「怖かった」と言いながらも笑顔を浮かべており、彼にとってはちょうどいい刺激だったようだ。翼はというと、非科学的な事象とは言え怖いものは怖かったらしく、その横顔は若干引き攣っていた。「怒ったそらそらの方が怖い…!」と自分に言い聞かせているのが、なんとも微笑ましい。羊は翼のTシャツの裾を引っ張ると、悪戯っぽく笑った。
「あははっ、そんなに怖かった?」
「す…少しだけな!」
「ふーん?」
仰向けのまま、強がりを見せる翼を見上げる。そして「あっ」と思い出したように身体を起こすと、羊はぴんっと人差し指を立て翼の前で 左右に振った。
「そうだ!僕、前哉太に面白い事聞いたんだ」
「面白い事?」
「oui!おばけって、えっちな事考えてると寄ってこないらしいよ?」
「ぬ〜!?なんか馬鹿っぽいぞー」
「哉太だからねー。
…でも、試す価値はあると思うけど?」
唇と唇が触れ合いそうな距離に近付き、羊はどこか楽しそうに…怪しく口角を上げる。その表情から何かを察したのか、翼はやや後退りながら苦笑いを浮かべた。
「…アホ毛先輩、"考える"だけなら"する"必要はないと思うぞ」
「えー、ついでだよ、ついでっ」
「ちょっ、やめっ、……ぁっ…」
続かない/(^o^)\←
2012.11.25
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