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Novel
★11*05【愛しのあの人が液晶から出てきたのでセックスした】
現代パロ・逆トリップ
龍之介がヲタでスタスカ好きの誉クラスタ。キャラ崩★壊。
龍之介が抜けたので便宜上メインの蠍座は桜士郎になってます。

大 遅 刻 龍 之 介 誕 生 日 話

11月3日は土曜日でしたが…多分、あの、土曜日にも授業がある学校…なんだ!ド━m9(;°Д°)━ン!!!

















残念なイケメン、とよく言われる。自慢にもならないが、スカウトされたりだとか女子にモテたりだとか…そういう事もある。別段自分が"カッコイイ"だとかは思わないが、まあ、周りが言うのだから不細工でもないのだろう。…む、残念な要素なら多数自覚している。自覚はあるがその"残念"を構築しているのは俺にとって呼吸に等しいモノなので、残念だとは思っていない。
俺は俗に言うスタスカクラスタだ。男が乙女ゲームにはまるのもどうかと、最初は思ったが…スタスカの前ではそんな概念など宇宙の塵に等しい。まさに星座の導きだ。乙女ゲームに興味があったわけではないが元々星座好きだったので、ネット仲間に勧められたのだ。幸い、学校にスタスカを持っている女子がいたので借りてみたら…あれよあれよという間にはまってしまった。特にSummerの金久保誉はたまらない。なんだあの愛らしさは!嫁にしたい…っ、しかし金久保先輩が俺を"お嫁さん"と称するならば、俺は喜んで貴方の嫁に……、…むむ……すまない、つい荒ぶってしまった。こういう時はツイッターに吐き出すに限る。暫し現実から離脱させてもらう。



















11月3日…今日は俺の誕生日だ。学校では、スタスカ仲間から金久保先輩のグッズを貰った。ランダムに出るグッズ程愛を試されるものはない…、…愛がなくても、強すぎても好きな相手は逃げていく。実にもどかしいな。彼女は偶然金久保先輩を当てたので、俺にくれたようだ。ふふ、星座彼氏ならば誰が出ても嬉しいが…やはり最愛キャラが手元にある時の至高たるや…。
帰宅後、ツイッターに「ただいま。学校で誕生日プレゼントに金久保先輩もらたwww┏┗┏┗(^o^)┛┓┛┓wwドコドコドコドコwwww」と真顔で書き込んでから、botやフォロワーの反応も見ずにケータイをベッドに放る。そして鞄から小さな袋を取り出すと、それを開け書き下ろしイラストのストラップを手の上に出した。グッズをランダムにするなどマジキチだ。しかしこの…妖艶で、どこか可愛らしく微笑む金久保先輩を拝めたのだ……そのくらいの障害がなければ面白くない。俺は金久保先輩をベッドにそっと置くと、勉強机に向かい今日の授業の復習を始めた。実生活をきちんとしたものにしてこその趣味の時間だからな、逸る気持ちもあるが金久保先輩を堪能するのは勉強の後にしようと思う。






……む、20時か。いつの間にかこんなに時間が過ぎていた。今日はどういうわけか家族が誰もいないからな…、いつもある兄貴の妨害がないから夕食を忘れるところだった。勉強道具を片付け、消しカスを捨て、俺はリビングに向かった。誕生日に家族が誰もいないというのも妙な状況だが、今夜はレアな金久保先輩も手元に加わった素晴らしい日だ。むしろいなくてありがとう、という不謹慎な考えでいる(確か何かのチケットが当たったとか言っていた)。
夕食を適当に済ませ、風呂に入ったり歯を磨いたり諸々の事を済ませる。うむ、さっぱりした。それにしても手が自然とワキワキしてしまうな…、ふふ……部屋に戻ればベッドで金久保先輩が待っている(間違ってはいないぞ)のだ…落ち着いてなどいられない。さあ!先輩!今夜は寝かせませn
ガチャッ


「……え」


「あ」


バタンッ!
……。
……………ん?
見慣れた夏服を着た見慣れた水色が見えた為思わず扉を閉めてしまったが…、…………いや、まさかな…。俺は興奮のあまり幻覚でも見ているのだろうか。そうだ、落ち着け宮地龍之介、金久保先輩が俺のベッドの上にいるというのはあくまでストラップ的な意味であってだな…。よし、開けるぞ。
ガチャッ


「……」


「あっ、よかった…!戻ってきてくれないんじゃないかと思ったんだよ…」


「………ッ!!!??」


だ か ら!!!
おかしいだろう俺!見た事はないが幻覚とはこんなにハッキリしているものなのか!?ああ、ほら、俺が自分の頭を叩いていたら金久保先輩が俺の手を取って


「だ、大丈夫!?どこか痛いの?」


なんて言うはず……、…いや……まさか本当に…ッ!?


「かっ……か、金久保先輩…?」


「うん…?そ、そうだけど…、それよりそんなに強く頭を叩いたら…」


「うおおぉぉぉぉぉ!?!?」


「えぇぇ!?」


落ち着いてなどいられない。俺は反射的に(随分遅い反射だが)金久保先輩の手を取ると、その感触と温かさに驚いた。そして無意識に手の力が抜け、握っていた手が離れた事に気が付きまた握る。う、うぉぉ……!よくわからないが金久保先輩だ!まったくもって意味が分からないが金久保先輩が俺の目の前にいるのだ!!「┏┗┏┗(^o^)┛┓┛┓」どころの騒ぎではない。この感動はどんな顔文字でも表せやしない…!
俺の行動があまりに可笑しかったのか、金久保先輩は目を白黒させた後小さく吹き出した。


「ふふっ、宮地君…君は面白いね」


「すみません、つい欲望が溢れ………って、え…!?何で俺の名前を…」


「ん…?何で、って……君は宮地龍之介君でしょ?いつも呼んでるじゃないっ」


「……ちょっと待って下さい、ちょ、待っ…」


金久保先輩が俺の名前をあまりにも自然に呼ぶものだから、俺は段々この状況が妙なのか自分自身が妙なのかわからなくなってきた。取り敢えず落ち着け。俺はスタスカをプレイする際いつも"宮地龍之介"とフルネームを入力している。呼んでる、という事は…ゲーム内の金久保先輩がこちらに逆トリップしてきたと考えるのが妥と………何も妥当じゃないだろう!とんだご都合設定だ!…………だがしかし…何と言う俺得!!


「…金久保、先輩」


「なあに?宮地君」


「〜〜〜ッ!!変な事を聞きますが、…あの、………あっちの俺は女の姿をしていたと思うのですが…。」


変な事どころじゃないだろう俺。だがゲーム内の俺はあくまで夜久の姿で、物凄く可愛らしい姿だった筈だ。夜久マジ天使、何故グッズが一般販売されない。…そう、だから、どうして金久保先輩が男の俺にこうも気さくに話し掛けてくれているのかが分からないのだ。


「あぁ、その事だね?うん…確かに君は彼女の姿だったよ」


「じゃあ何故…」


「ふふ、姿が違っても内側からのオーラはごまかせないよ……宮地君」


「ッ…!?」


金久保先輩は微笑を浮かべると、俺の手を握って指を絡めてきた。な、なんて滑らかな肌…!こうして金久保先輩が目の前に立つと…やはり身長が高いのだと実感する。水嶋先生の次に高身長だからな…、ああ…しかし…だからこそ美しい…!
じゃなくてだな。
なんだこの状況は!?何故金久保先輩は俺に指を絡め……て…っ、クッ、俺の愚息がっ!!二次元にしか興味はなかったし彼女などいたことがなかったので、当然ながら俺は以下略。…否、そうでなくても金久保先輩に触れられて…俺の息子が無反応でいられるわけがない!


「金久保先輩…っ」


「君が男だって事は、ちゃんと分かってたよ…?彼女の姿越しに君が見えそうなくらい、僕は君を感じてたんだ……」


うっとりと囁かれると、それだけで心臓が跳ね上がる。思わず後退ってしまうと、金久保先輩は絡めていた指を解いて俺の左手首を思い切り掴み、そして俺の身体を先輩の方へと引き寄せた。「\うわあああああああああ!!///」とツイートしたい。今すぐツイッターに行きたい!!!!こっ…この状況は……非常に心臓に悪っ、……っ!?


「ちょっ、金久保先輩何を…っ!?」


金久保先輩の左手がするすると背中を下り、俺の腰を\完全ホールド☆/してしまった。……タイバニネタで自分を落ち着けようとしたが駄目だ。そもそも今俺は"ちょっぴりコールド"どころじゃない、心臓が早鐘を打ちすぎて破裂しそうだ…ッ!


「宮地君…、君が僕に会いたいと思ってくれていたように、僕も君に会いたかったんだよ…」


「な…っ!?」


「ふふっ ゲームの世界にいたはずなのに可笑しいって思った?」


「それは……」


…当たり前だ。いや、物凄く嬉しいが、次元の壁というものがあるのだ。残念ながら手放しで喜べない。


「君が他の皆にも話し掛けたり、好意を寄せるのに嫉妬してたんだ…。」


「なん…っ、……うぉ!?」


「だからね、決めたんだ。君の誕生日に…君を僕だけのものにしよう、って」


さっきまで金久保先輩が座っていたベッドに押し倒される。俺に馬乗りになった金久保先輩が妖しく微笑むと、俺は気が遠くなりそうな程の急展開にようやく追い付き、そして慌てて待ったをかけた。


「どういう意味ですか!?」


「…あっ、宮地君の誕生日なのに僕が貰うのって駄目かなぁ」


「いや俺にとっては貴方が此処にいるだけで十分過ぎる程のプレゼントですが…ッ」


「ん〜…、じゃあ……ちょっと見返りが欲しい、って事でいいかな?」


しま…っ!なにかよく分からないが墓穴を掘った!
金久保先輩の手の平が頬を撫で、それだけで顔を真っ赤にする俺が可笑しいのか先輩は目を細める。普段、ツイッターで「金久保先輩犯したiうぉぉぉぉぉ」などと散々なツイートをしてきたが、いざ本人を目の前にすると硬直してしまうあたり童貞らし過ぎる。
金久保先輩は俺の唇を指先でなぞると、少し首を傾けた。


「ねぇ宮地君……。僕…キスしたいな」


「キ…っ、…!?」


「駄目…?」


「だっ……だ、駄目、じゃ、ない………です…」


ショートしてしまう。思考回路はショート寸前だ。生まれてこの方キスなどした事などない…が……ファーストキスが金久保先輩になるなんて誰が予測できただろうか!あああああ…あぁぁぁ金久保先輩の唇が……唇が!!


「宮地君……よそ見しないで…?」


「すみま…っ、んぅ!?ん……んん…っ!」


緊張のあまり俺が視線をそらしていると、金久保先輩は俺の顎をとり唇を重ねてきた。夢にまで見た金久保先輩の唇は…柔らかくて、しっとりしていて………やばい、…この感触だけでイける自信がある。


「金久保…っ、せんぱ………んっ、あぅ…!」


「ふふっ…可愛いよ、宮地君……。ん…ぅ、…」


「んっ、んんーっ!」


名前を呼ぼうと口を開くと、その唇の隙間から舌を捩込まれた。唇の感触だけでいっぱいいっぱいだというのに、舌と舌が絡み合う熱さや気持ち良さに声が漏れてしまう。目を開けていられる余裕なんてない。思わず金久保先輩の腕を掴むと、先輩は俺の唇を解放し微笑した。


「んぁっ、あ…。はぁ…っ、ぅ………せん、ぱい…」


「可愛い…。キス、初めてだった…?」


「ゔっ…。………はい…」


「嬉しいな…、宮地君のファーストキスが貰えるなんて」


俺なんかのファーストキスの何が嬉しいのかわからない…が、金久保先輩が嬉しいというのなら俺も嬉しい。…む、むむ……駄目だ自分が何を考えているのかわからなくなってきた。それよりもさっきからズボンを押し上げる愚息が気になる。うぅ…びくびくと反応しているのが恥ずかしい。今すぐに金久保先輩に突っ込みたい!!中出ししたい!!まともな思考が本格的に麻痺し、発想が大分稚拙かつ童貞らしさが増してきた。

「宮地君…」


「はいっ!?」


「もう…いつまで緊張してるの?」


くすくすと天使のように笑う金久保先輩が可愛すぎて自分の愚かな思考を恨みたくなる。ああ…金久保先輩がここにいるという事だけで満足できないなど欲深いにも程がある。宮地龍之介、もう思い残す事はない。俺なんかでこれ以上金久保先輩が汚される前に、手を引こう…。
…と、一人でぐるぐる考えていたのだが、そんな思いは金久保先輩の行動一つで吹き飛んでいった。金久保先輩が俺の股間に触れたと思ったら、なんと俺のものをその美しい手で握ったのだ。


「…っ、うぁ!?」


「ふふっ がちがちなのは…ココも、だね」


「ちょっ…金久保先輩!そんな、とこ……ぅっ」


金久保先輩が下ネタを!ああ…なんて事だ…緊張でがちがちだった身体が、金久保先輩に触られただけでもう硬直の域だ。


「っ、ぅ、くぁ…!」


ズボンの上から撫でられているだけなのに、イってしまいそうな程に刺激的だ。指で形を確かめるように押され、そのまま扱かれ……本格的に息が荒くなる。


「すごい、びくびくしてる…。このままイっちゃいそうだね…」


「んんぅっ!ぁ…、はぁ……っ、はっ…!せ、んぱい…っク、…あぁ…っ!」


「宮地君……可愛い…。でも、履いたままイきたくないでしょ…?」


熱に浮された頭でも反射的に『可愛いのは貴方です金久保先輩!!』と言葉が浮かぶあたり、俺は大概馬鹿だと思う。本能レベルで先輩が好きだ。
ぴたりと止められた手がもどかしい。いや、下着を自分の精液で汚したいわけではないがそれでもイく間際で止められてしまうのは辛いものだ。自分の呼吸が荒いのがやけに耳障りだが、そんな俺を見て金久保先輩が楽しそうに唇を舐めるものだからそれを見てまた興奮してしまう。っ、やばい……金久保先輩の視線だけでイきそうだ。


「っん、ん……はぁ…金久保、先輩…っ」


「ん…?ほら、どうしたいのかちゃんと言って…」


誘うように俺の胸元を撫で、首を傾ける。あ、あざとい…っ!だがそこがいい!俺は必死に射精を堪えながら、震える喉で必死に呼吸を繰り返した。くっ…こんな、こんな事を言うのは許されるのだろうか…?俺が…金久保先輩にしたいと……いつも考えていた事を…。っ、想像だけでまたイきそうに…!堪えろ龍之介、まだ終わらせては駄目だ!そうだ…そうだ、俺は…っ、想像だけで達しそうな程に先輩を…!


「…っ、……金久保先輩…」


「うん…?」


「…お願い、します………、俺…先輩に、っ…挿れたい……!」


「くすっ、挿れるだけ……?」


顔を近付けられ、鼻先が触れ合いそうな距離で天使が微笑む。その表情に我慢できず、俺は金久保先輩の頭を抱き弧を描く唇にキスをした。


「ん!?みやじ、く……!」


余裕たっぷりだった表情が驚いたものに変わり、俺が舌を捩込むと鼻にかかった吐息を漏らす。先輩の舌も唾液も、その声のように甘い…。じゅるっ、と啜ると、金久保先輩は息を詰め引け腰になった。


「っはぁ…、…挿れるだけじゃなくて……、…貴方のナカに…出させて下さい……」


唇を離すと、どこか切なげに細められた目と視線が絡み合う。金久保先輩の髪を指で梳き、必死過ぎて掠れた声でそう告げると、先輩はくすぐったそうに肩を竦めた。


「もう……宮地君ったら…。…童貞なんでしょ?」


「うぐ…っ」


「いいよ…。宮地君の童貞ちんぽ……僕にちょうだい…?」


………金久保先輩にはいやらしい言葉が似合うというか是非言って欲しいと常日頃から考えていたがいざ言われるとその破壊力たるやハンパない股間が爆発する!!!それにしてもさっきから想像だの視線だの言葉だのでイきそうになっているが、…これだから童貞は。…自分で言ってて虚しくなってきたぞ。だが今夜で童貞からもおさらばだ!一生忘れないだろう、この瞬間を。
…またも阿呆丸出しの事を考えていたが、そうこうしてる間にパジャマやら下着を脱がされていた。何やら手慣れているようだが、…まさか金久保先輩は…。…いや、仮にもCEROCの乙ゲーキャラだぞ。そんな要素は…。…しかし、陽日先生は明らかに童貞だが水嶋先生や星月先生は確実にryだろうし、こんなに美人な金久保先輩だ…あんなほぼ男子校に三年もいては貞操の一つや二つ(?)…。あああ気になる…気になる……だが非処女でも興奮する…!馬鹿か俺は…!
ところがそんな俺の思考は、細身で実に性的な制服のズボンと下着を片足だけ抜いた金久保先輩を見た瞬間全て爆発した。


「かっ、かな…くぼ……先輩…ッ」


なんて綺麗な脚だ…!すらりと長くて、彼の心を映したように美しい…。勃起した陰茎も、美味そうに濡れていて卑猥だ。


「あまり、見られたら恥ずかしいよ…」


「んっ、…先輩……ッ」


金久保先輩が、陰茎同士を擦り合わせるようにゆっくりと腰を前後に動かす。余計な事を考えていたがおかげで若干射精感は引いていたが、金久保先輩の手が互いのものを握って扱くものだからたちまち高ぶってしまう。段々と滑りのよくなる金久保先輩の感触だけでなく、甘い表情や吐息など目と耳からも刺激されるのだからたまらない。


「ふっ、くぅ…!金久保先輩……っ」


「あっ、ぁ…!…ん、ずっと…我慢してたよね…。そろそろ、限界…っ?」


「は…い…っ、はい……!クッ、…もう…挿れたい…っ」


「うん…っ、…僕も…君に初めてをあげる……っ」


金久保先輩が腰を上げ、俺の陰茎に手を添える。…ちょっと待て、金久保先輩は今"初めて"と言ったか!?という事は…という事は金久保先輩は…しっ、処女…か!?うおぉぉぉぉhoneybee…ありがとう…!


「金久保先輩…ッ!!!」


「ひああぁっ!宮地、く…ッ!?いきなり、そんな…深く、……ぁっ、だめぇ…!」


金久保先輩の処女を頂くという事実にすっかり焚き付けられてしまい、気付いたら俺は先輩の腰を掴み強く突き上げていた。熱くて、柔らかくて…気持ち良すぎて変になりそうだ…っ


「んぁっ、あ!や…すご、ああっ!」


「先輩…っ、く…!ほん、とに初めて…ですか…っ?」


「う、ん…っ、うん…っ ひぁ、あ!ぅ…!宮地君のコト…考えて…っ、いつも…ぁっ!、……ひとり、で…シてたの…っ
はあ…んっ、だから…ぁ……宮地君のきもち、いいよぉ…っ!」


「〜〜〜っ、か、金久保先輩!!!」


感度がよくて、あまりの可愛さに本当は初めてではないのではという疑惑を抱いたが、…ふはは、杞憂だったようだ。ああ、こうなったらもっと堪能したい、けしからん金久保先輩を見たい…!
普段は「はしたない」など周りを窘める事の多い俺だが、こんな俺を友人達が見たらなんと言うだろうか。きっと「死ねキモオタ」と蔑んだ目で言うに違いない。だが、それでもいい…。信用が地に堕ちようと、金久保誉クラスタとして己の欲望に嘘はつけないのだ。


「っ、く…!金久保先輩…そんなに、締め付けて……っ、やらしい…ですね…ッ」


「ひぅっ、や、ぁ…だって……みやじくんの…、…きもちぃから……んぁっ!」


「俺の…、なんですか…?」


細い腰を掴んでいた手を滑らせ、追い込むように金久保先輩のものを扱く。すると先輩は手で口を抑え、いやいやと首を左右に振った。綺麗な水色が汗で額に張り付き、より一層淫靡だった。


「あ、あっ、あっ…!ん、やぁ…っ、いじわる、しないで…!」


「く…っ、さっきまであんなに、余裕だったのに……金久保先輩は攻められると弱いんですね…っ
ほら…、俺の何が……気持ちいいのか言って、下さい…ッ」


「んあぁ!強、く突かないで…っ!イ、ちゃう…っ 宮地君の…っ、あっ……、宮地くんのちんぽでイっちゃうぅ…!ひっ、く…あっ…ぁ!
手もっ、だめ……そんなに、ぁ、あ…ぐちゅぐちゅ扱かないでぇ…っ!」


ああ…可愛らしい…。逃げているのか、快感を追っているのか、揺れる腰がえろい。だが俺もいい加減限界で、段々と思考に靄がかかってきた。ジン、と脳が痺れる向こうで、本能が腰を金久保先輩に打ち付ける。


「うぁ…っ、先輩……!俺…も、う……ッ」


「んっ、んん…!宮地君…っ、宮地君………!ちょう、だい…ッ、宮地君のせーえき…ナカに、…ぁっ、……出し、て…っ」


「っ、うぉ…金久保先輩……!!イ…く、ぅ…!!」


「ひ…あっ、ぼく、も……っ、んぁっ、あっあぁぁぁっ!!…ッ、……。」


俺の上でびくんっ、と跳ね、金久保先輩の精液が俺の腹にかかる。俺に抱き着くように崩れ落ちた金久保先輩だが、精液を搾り取るようにナカが断続的に俺を締め付けてくるため、刺激の強さに先輩を抱きしめる事すらままならない。


「うっ!く、……ぁ…っ」


これだから童貞は、と自分に叱咤するが、…どういうことか、その刺激は俺の意識すらも薄れさせていった。
奇妙なまでに、鮮明と言える程に意識が薄れていく。それは明らかに異常で、力を振り絞って金久保先輩を見ようとすると更に強まった。
待て……俺はまだ…金久保先輩を感じて…いたいのに………


「…っ、…………、……」


「おやすみ、宮地君………」



声も出せず、俺は金久保先輩の言葉を最後に気を失った。




















次の日、帰宅した家族の声で目が覚めた。…む、もう13時か……こんな時間に起きるなど珍しいな。


「……………!?」


金久保先輩……は、もういなかった。いや、当たり前…か…。
俺の服装は乱れていないし、シーツの皺も普通だった。そもそもあれは夢オチが妥当だ…。


「…はあ」


しかし、夢にしてはリアルだったな…。取り敢えず家族におかえりと言ってくるか。
だが部屋の扉を開けた瞬間ドゥッ!と虎牙が体当たりをしてきたものだから、あまりの不意打ちに俺は「ぐは…!」と目を丸くした。


「ただいま龍兄ー!!」


「お、おかえり…」











やれやれ、相変わらず元気な奴だ。しばらく後に部屋に戻り、苦笑しながらパソコンを立ち上げる。未練がましいようだが、どうしても金久保先輩に会いたくなったのだ。「Starry☆Sky、After Summer」と読み上げる三人の声に和むが、今は金久保先輩の声だけでも今まで以上にドキドキで壊れそうになる。

最初からゲームを初め、いつものように金久保先輩ルートを開く。…が、何かがおかしい。会話に、普段とは違うものを感じた。ゲームの中の俺ではなく、まるで俺自身に話し掛けられているような…そんな感覚がある…。…まさかな。あんな夢を見た後で感覚が麻痺しているのだろう。馬鹿な事を考えていないで、早く話を進め……


『ねぇ、宮地君』


「!?」


不意に名前を呼ばれ、俺はドキリとした。名前を…"呼ばれた"のだ。当たり前の事だが、名前はゲーム中では表示されるが、呼ばれはしない。それなのに、ハッキリと……金久保先輩は俺を呼んだのだ。


「な…っ、な……!?」


『夢じゃないよ。僕がまた君に会いに行く事は難しいかもしれない。それでも、…それでも……待っていてくれないかな。僕は本当に、君の事が好きなんだ。』


一見すると、ありきたりな乙ゲーの口説き文句に見える。だが…これは明らかに"俺に"向けられたもので……、俺は握り締めたマウスを潰しそうになった。
つまり、昨夜の…事は………夢ではなく…!?


「う……うおおおおぉ!!!!」


「うるせーぞ龍!!!!!!」


思考回路がショートし、思わず絶叫したらリビングから兄貴に怒鳴られた。
そして衝撃的事実に気付いた俺は、慌ててツイッターにこう書き込んだ。


『脱童貞』













end








2012.11.23

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