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お試し箱
なーな
なーな。

(とある変人の親友からの視点)
大体が小学校が同じ奴等で形成されてたクラスだったが、見かけない奴等もチラホラいた。あいつもそんな奴だった。次々と友達のグループが出来てく中、あいつだけはいつも1人だった。一心不乱でノートに何かを書いてる姿から、周りから引かれ、あいつはクラスの奴等から変人と言う有難くも何とも無い称号を得ていた。なにやら人間観察が趣味らしく、教師のハゲの謎やら二股疑惑やら、色々とパパラッチ顔負けの情報収集能力を発揮していた。おま、これ本職じゃね!?それでも気に入った奴=友だちだとかの観察はしないで、本人から教えてもらうとか真面目?性格をしていた。ふらっと来て、適当にくっちゃべって、またふらっとどこかに消えていく、嵐って言うか、風って言うか、自由奔放でつかみ所が無い奴だ。授業とか宿題とか学生の本業ともよべる勉学をサボり(まぁそれは俺も時々あるけど)、よく屋上で空を見上げて睡眠を貪っている。何だかんだ言いつつ、俺はアイツのことが気に入ってる。同じクラスの鈴木弥生だってそうだ。大体アイツと弥生と俺でつるんで、アイツの観察結果だとかを聞いてる。あ、あと最近気になる奴(観察対象で)が居るらしい。あーっと、誰だったかなぁ・・・んーあ、ああー!あれだよ、あれ、学校の男どもを次々と腑抜けにしてってるていう光森姫香?って女。あ、俺は腑抜けてねーからな。その女の観察に夢中になって、さらにクラスから微妙な扱いされてるアイツをクラスに馴染ませてやりたいんだけど、本人そんなこと望んでないし、アイツが俺ら以外の奴と仲良くなってたら、それはそれでムカつくし、だったらこのままで良いや。光森だってどうでもいいし、あーでもアイツに何かしたら俺らが黙っちゃいないだろうな。もしかしたら末梢しちまうかも。まぁいいけどな。どうでも。アイツには俺らが居ればそれで十分。だろ?


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