お試し箱 に 並盛町の道路に猫が歩いている。 優雅に歩くその黒猫は、 自分が注目されていても、 そ知らぬ顔で進んでいった。 歩道を歩く姿は、まるで人間の様な。 【散歩猫】 今日も私は並盛町を探索中である。 毎日の私の日課だ。 町を歩くと猫が頭を下げて挨拶してくる。 うんうん。治安は悪くない様で安心した。 これでも私は、並盛町の猫のトップだ。 よっぽどでない限り私を襲ってくる猫は居ない。 返り討ちにあうのが解っているからであろう。 今日も町は平和である。 猫は満足そうに鼻を鳴らし歩いていった。 今日の見回り終了、 その辺の野良猫に次々と声をかけられる。 「にゃーお」(お疲れさまです) 「みゃー」(○○さんお疲れー) 「にゃいにゃにゃ」(今日は少し寒いですね) 『にゃーご』(気をつけて帰りなよ) どうやら○○は、猫達に慕われてるようです。 我輩は猫である。 並盛町で猫のリーダーだ。 毎日の散歩(見回り)が日課である。 [*前へ] [戻る] |