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お試し箱
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○月○日 ×曜日 (晴れ時々曇り)

学校にいたら
元彼氏が気まずいかなと思って
学校をサボってウロウロと街を歩いてた

両親は、すでに他界してるし
適当に理由を並べて学校に電話した

街を歩いてたら
少し、変わった人と出会った

あまり人通りが無い通りの
裏路地から人が出て来た
その人は血だらけだった
しかも私とたいして変わらない少年だった
ビックリして固まってたら声を掛けられた

「あれ?こんな所に人が来るんだ」
「まいったな見た?」

『・・・何を?』

「見てないんだ」
「ふーん、あ、ここら辺で血落とせる所しらない?」

『・・・こっち』

どうやら大量の血は返り血らしい
両親もいないし
自分の家に案内して血を落とさせた

不思議と恐怖は感じなかった

「あーさっぱりした」
「貸してくれて助かったよ」

『うん、良かった』

「名前きかないの?」

『聞いて欲しいの?』

「うん、まぁ、そうかな」

『じゃぁ、名前は?』

私の言葉に彼は笑ってた

「僕の名前は、X」
「サイって呼んでよ」

『うん、サイ』

「で、君の名前は?」

『×× ○○』
『○○って呼んで』

「うん、○○」

サイは笑って
そろそろ行かなきゃと言って
窓から出て行った

普通に玄関から出てけばいいのに

帰り際に耳に聞こえた言葉
「箱にしようと思ったけど」
「気に入ったからいいや」

箱ってなんだろう
まぁ良いや

今日は、サイに会ったからかな
ちょっと気分が良いや

おやすみなさい

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あきゅろす。
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