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01
信じてた

信じてたのに









「ん?」
ここは天界
雲の上の世界

「あの娘は・・?」

1人の神がある少女を見つけた


「なぜ、隅っこに隠れているのだ?」

その問いに少女は答えない


代わりに神の側近が答える
「彼女は友人のいじめにより、この世界に来たため精神が・・弱っているようです」


「そうか・・」
神は少女へ近づき顔をのぞく

「『心残り』『憎しみ』様々な気持ちが交差しているようだな・・。おい」

神が側近に振り向く


「特例だ」

その言葉に側近は驚いた顔を見せる

「! はっ」

だがすぐに頭を下げ、他の神達へ伝えに行く


「娘。名は覚えているか?」

「・・・」

「・・答えてはくれないか?人は名を覚えていれば特例を受けられる」

天界に来るとほとんどの者が生きていた頃の名前を忘れてしまう


覚えている者は深い思いがある者のみ・・


「・・み」

「・・・」

「海里・・」

「よし!では、今からお主をもう一度人界へと行かせる。・・だが、もうお主の体はない」

「・・・」

「だから、パートナーを探すのだ・・・そして君は特例。パートナーの体を乗っ取ろうが君の好きにして良い」

その言葉と一緒に少女の足下にあった雲は抜け、少女はすごい速度で人界へと落ちていった




海里

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