嫉妬
「「ありがとうございました」」
運転手にそう2人で言って家に入った
「もうこんな時間か・・」
時計を見ると8時をまわっていた
「精市、先風呂はいってきなよ。私ご飯用意するから」
「いいの?」
「うん」
「じゃぁ、お願いするね」
そう言って精市はお風呂の方に向かっていった
私はその背中を見て料理を始める
「ふぅ」
あとは魚が焼けるのを待つだけで私は携帯を取り出す
プルルルルルー・・ ・
2コール鳴らしたところで相手が出る
「もしもし」
「私」
「ああ」
「どれくらい・・時間平気・?」
「princessのためならいつまででも。・・なんてな。今日はこの後、なんにもないから平気だぜ」
「ホント?嬉しいな」
「それは光栄だな。 ・・・で、、大丈夫か・・?」
その言葉を聞き、私は一息おく
「・・・。目障り・・だって。私は家族じゃないんだって」
「・・・そうか。・・・なんで、、行ったんだ・・?」
「家庭訪問と三者面談の知らせが来て・・こうなるのは分かってたけど・・でも、馬鹿だから心のどこかで期待してたの・・」
私は、ははっと笑う
「海里・・・」
「ほんと・・もう・・なんで期待なんかしちゃったんだろうね・・」
「・・・」
「ごめんね。こんな話聞いてもらっちゃって」
「いや、俺が聞いたから・・。それに・・何も言ってやれなくて・・わるい」
「ううん。聞いてもらったら少し楽になった!ありがとう。景吾」
「いや//別に」
「ふふ、そう言えば氷帝のテニス部はどう?最近行ってないから分からないの」
私は携帯を持ったままキッチンへ行き、魚の火を消しながらしゃべる。
「アーン?俺様が仕切ってるんだ。練習はきついぞ」
「あはは。みんなバテてない?」
「俺ら以外はバテてるな。もちろん日吉と鳳もついてきてるぞ」
「さすがだねー」
「お前の練習メニューはきつかったからな・・;;」
「なつかしいー!よく景吾の家で練習したよね!」
「あぁ、コーチが来てるの無視してお前が勝手に仕切ってたな」
「そうだっk・・・!!」
私が言いかけると後ろから抱きしめられた
精市だ
首にはまだぬれてる髪の毛がくっついていてとても冷たい
「どうした?海里?」
「あっいや・・えーっと」
景吾に精市が泊まってるのばれるの…なんか…・・・だめ・・だよね・・?
それに、もし私が精市の事好きなのばれたら…会いづらいし…
…
隠し通す!!!!
「べっ別に?何でもないy…ひゃぁ!」
精市を無視して話そうとすると手が服の中に入ってきてさっきよりも強い力で抱きしめられる
「ちょっ!どこ触って//」
「海里!?大丈夫か?!」
景吾が声を荒げ、心配してくれる
「あっうん。なんでもな…なっちょっ//ストップストップ!!精市!!」
今度は精市がブラのホックを外そうとしたため、私は流石に突き放そうと押すが、力が強くてビクともしない
ってか名前呼んじゃったよ;;
「精市…?幸村か!?てめぇ!!海里になにしてやがる?!!」
「別にナニもしてないよ?」
精市は企み笑いをしながら私から携帯を奪い、言う
「なっ!じゃぁなんでお前が海里の家にいるんだよ!?」
「フフ、よく泊めてもらってるんだよ。じゃっ海里が早くシてほしいみたいだから切るね」
「なっy」
ブチ!
精市は勢いよく携帯を切る
「ちょっ!今の絶対誤解されたから!!!!!なんか所々がカタカナだったし!!!どうすんのよー!!」
精市の服を前後にゆすりながら私は少し大きい声をだす
でも精市は平然としていていつもの笑顔だった
「フフ、別にいいじゃ「よくない!!」
「もー」
私は誤解された事から涙目になる
すると、精市がピタリと動きを止めて手で顔を覆った
「精市?」
「…そんな目で見られたら本当にシたくなるだろ」
そう言って抱きしめられたままソファーに押し倒された
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