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慈郎編12


次の日、がっくんがおたふくを治して、学校にきた。
がっくんが休んだ始めは、退屈で仕方がなくて。
なのに、がっくんとあの中庭に行くと、急に、涙があふれた。

ずっとがっくんが学校に来るのを待ってた。
だけど、今は…今待ってるのは…っ

「…ひっ、ふ…」

「え、慈郎!?どうしたんだよ!慈郎?!」

慰めてくれるがっくんには何もいえなくて。
ただ、ただあの子の笑顔を思い出しては、また涙を流した…。




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