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買い物
「海里〜帰ろうぜぃ」

「うん」
私はブン太と帰り道に向かって歩き出す


「ふむ。俺が居なくても十分進展しているな」
2人の後ろ姿を見て柳が呟いた


***

「・・・」
幸村が海里とブン太を見てすごく悲しそうな顔をしたのに俺は気づいた
「ククッ幸村、眉毛が垂れ下がってるぜよ?」

「気のせい・・だよ」
幸村は俺とは目を合わせずにその顔のまま帰ってしまった

「難しいものよのぅ・・」


***

「ブン太せんせーい!!とうとう材料がなくなりました!」
私たちは家に着いた後、何度も作り直して失敗作が増えていた

「はぁ、買いに行くか。。 !俺、良い店知ってるぜぃ!!」




そう言って連れてこられたのはある大きなスーパー

ブン太はまるで犬がしっぽを振っているかのように笑顔で私の手を引っ張ってそこに入った
「ここ、安くて品揃えがいいんだぜぃ」

「そうなの?」
私は話しながらカートにかごを乗せてガラガラと押していく

「おっこれこれ!ここのメーカーの良いんだぜぃっ!」
そう言って私に見せたのは牛乳

「へー。じゃぁそれ、買おうか」
それを聞き、ブン太はそれを2本かごにいれる

「っと、カートは俺が押すぜぃ」

「え?良いよ別に」

「良くねぇんだよ!ほら、かせって」
そう言ってブン太にカートを奪われる

「ありがとう」

「へへ」
ブン太ははにかみながら笑った


可愛いなぁ//
私はブン太の頭を撫でる
「なんだよぃ?」

「可愛いなぁーと思って」

「可愛いゆうな//」

「だって〜♪」

「・・・」
「アレ?怒った?」

「そんなことでおこんねーよ」

「本当?」

「はぁ、、本当だよ。ほら次、小麦粉見に行くぞぃ」

「はーい」
私はブン太の横につき、ついていく



「これくらいでええな」
そう言って会計をすまし、私たちは外に出る
外はもう真っ暗で、ライトがないと何も見えないくらいだった



「海里、荷物かせ」
ブン太は私が持っていた荷物を持つ

「あっいい。持たせてよ」

「やだ」
ブン太はそっぽを向く
その顔は近くのコンビニの明かりに照らされて、ほのかに赤いのが分かった

「ふふ」

「なんだよぃ//」

「ううん。何でもない」
私はそう言ってブン太が持っている袋の片方の持ち手を持つ

「一緒に持と?」

「//勝手にしろぃ」
そんな反応に私はまた『可愛い』って思ってしまって..

でも、また言ったらブン太、怒っちゃうから今度は・・

言わないであげる....





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