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再会
まっ、まにあったぁ;;


私は校門の前で制服を整える

変なとこ、ないよね…?

「やー、転校生だばぁ?」
不意に後ろから声が聞こえて振り向くと、先生らしき人物

「そうですけど・・」

「もう、授業始まってるさぁ・・」
「え"!?」
私はあたりを見渡す

見事に誰もいない・・;;

「あっありがとうございましたー!!」
私はそう言って急いで職員室へと向かった







ガラッ
「あっあの!木手、木手海里です」
私は職員室に入ってすぐに大きな声で言う

当たり前かもしれないけど先生達の視線は私に向くわけで・・・;;



恥ずかしー/////


私が1人で後悔していると後ろから声がする

先生だ

「あーやっと来たさぁ」
そう言って先生は「ついて来なさい」と私の前を歩き出した


「今日、ないちから来た木手海里君だばぁ」
「よ、よろしくお願いしますっ」

無事、自己紹介を終えて休み時間に入る


私の周りはクラスの生徒でいっぱいになった

「ないちから来たんばぁ!?ないちはどんなんだった?」
「えっいや、これと言って特に・・。それに私、2年前まで沖縄に住んでたの」
「じゅんに?」
「うん」
「へー。ウチナー口、ちゅらさんに消えてるさぁー」
「あはは。2年って結構長いから」




クラスのみんなと何となくうち解けて、授業が終わると私はテニスコートへ向かった

もちろん、お兄ちゃんに会うためだ


私は息を切らして走る

すると見えてきた背中は前よりとても大きくなった、、でも、変わらない見慣れた背中だった

「おにーーーーちゃん」
私はそう言いながら飛びつく

「うおぁっ!」
お兄ちゃんは私が飛びついた衝撃で驚いたのか、不思議な声を上げて真っ正面にそのまま転んだ

「ったた。。だれですk・・・」
最初は荒げて少し怒ったように言っていたお兄ちゃんの声はだんだんと小さくなり、目を丸くする

「海里・・?」
「久しぶりっ!お兄ちゃん!!」
私は笑顔で言ってお兄ちゃんにもう一度飛びつく

「あい。裕次郎ー、永四郎がいなぐといちゃついとるさー」
「じゅんに!? おわっ!しんけん」

声が聞こえてそちらを見ると帽子で髪の毛ふさふさ君と金髪君がいた

「平古場君、甲斐君。変な勘違いしないで下さいよ」


「ほーぉぅ」
その人達はニヤニヤとお兄ちゃんを見る

「ですから、勘違いをするなと言っているんです。この子は俺の妹です」

「「・・・妹ーーー!?」」

「しんけん!?」
「えぇ」

私はお兄ちゃんから離れて横に立つ

「それにしても、なぜ海里がここに?それにその制服・・」

「・・え?」

「?」

「えっ、だって私お兄ちゃんに手紙送ったよね?」

「ここ4ヶ月は来ていませんが・・」

「えーーー!?そんなこと無い!!1ヶ月に1回は送ってるもんっ!じゃ、じゃぁお母さん達からのメールは?お兄ちゃんから返信あったよ!」

「・・・覚えがないですね」

「うそ〜。でも、しっかり返信あったもん。。【良いですよ。海里の面倒は任せてください】って・・」
私は涙目になる

「あーぁ。永四郎が泣ーかした」
「ほれ、海里ちゃんこっちくるさぁー」
そう金髪君・・もとい平古場さんに抱きしめられる

「へっ!?」
「永四郎のせいで海里、ちむぐりさん」
「なっ平古場君!海里から離れてください!」
「やだ」
「『やだ』じゃないっ!」
お兄ちゃんは私を無理矢理引き離す


「永四郎、ひどいさー。俺ら今日の事すっげー楽しみにしてたのに・・」
「? 何故です?」
「だって今日は海里ちゃんが来る予定だったばぁ」
「?何故甲斐君達がそのことを知っているんですか?俺も知らなかったのに・・」
「だって なぁ?」
甲斐さんは平古場さんにふる
「なぁ」

「永四郎が出かけてるときに、郵便屋さんから手紙受け取ったもんなぁ?」
「あぁ。永四郎が風呂入ってるときにメールの返信もしといたもんなぁ?」
2人は顔を見合わせて言う

「えっじゃぁお2人がお母さん達にメールを?」
「おぅ!口調にてただろ?」
「とっても!」
「海里!!そこ関心する場所じゃありませんよ!!!!」

お兄ちゃんは私につっこみ(?)を入れたあと、腕を組み、眼鏡を光らせる

「2人とも?ここに座りなさい」

「「・・・・;;;;」」

「座れと言ったんです。聞こえませんでしたか・・?」

「えーっと・・あ!そうだ!海里ちゃん!ここに何しに来たばぁ?」

「話をずらすんじゃありません」
「えっとねー」
「海里もその話に乗らなくて良いです!!」




「ん?なにしてんだばぁ??」

今度は後ろから声がする
そこには背のたかーーい人と、・・・・横におーーきい人がいた(←失礼

「知念君、田仁志君」

「永四郎、このちっちゃいのは誰だばぁ?」
這狽ソっちゃいって言われた!!

「(ムカ)海里はちっちゃくなんてありません。これくらいが可愛いんです」
お兄ちゃんは私を引き寄せて頭を撫でながら言う

「うっわ〜永四郎・・」
「シスコンがここにいるさー」
それを見て甲斐さんと平古場さんが後ずさる

「うるさいですよ」

「?『シスコン』つー事は妹なんか?」
横におおk・・・・;;
田仁志さんが言った

「そうですよ」
「ほー」
田仁志さんと知念さんは私をじーっと見てくる

「あんまり似てないんばぁね」
「だなー。で、その妹ちゃんはどうしたんばぁ?」

「あっ!えっとですね。お兄ちゃんに会いに来たんです」
「海里・・」
お兄ちゃんは私の頭をもう一度撫でる

「それと、ここの部のマネージャーになろうとおm「「「「「だめ(です/だばぁ)」」」」」
そこにいた全員が声をそろえて私の肩に手を置いた

何事っ!?

「えっ!?なんでですか!?」
「海里ちゃんが近くにいてくれるんはすごく嬉しい」
「だけどな」

「「だめだ」」
甲斐さんと平古場さんはまた声をそろえる


仲良いなぁ、この2人


「なんで、ですか?」

私が言うとみんなは顔を見合わせた

「・・。仕事が大変なんだばぁ!!マネージャって!だから可愛い木手の妹になんてやらせたくないんさー」
「大丈夫です!私、東京でもテニス部のマネージャーやってましたからっ!」

「やっ・・えーっと・・ここの学校はそれより遥か上をいくというか・・」
「? 遥か上・・ですか?」
「そ、そうだばぁ!」


遥か上・・か・・


「それなら、尚更やる気がでますね!!」
私はガッツポーズをする

するとみんなはまた、顔を合わせた
さっきとは比べ物にならないくらい汗をかいている

「どうしたんですか?」
「海里」
お兄ちゃんが私の肩に手を置く

「マネージャーをやるのは、部長として・・兄として、許しません」
「? みんな何でそんなに反t「お前ら!何してるさっさと走ってこんか!!!」
私の言葉を遮って怒鳴り声が聞こえる
すかさずお兄ちゃんは私を背に隠した

そこをみると中年くらいのおじ・・・先生らしき人がいた

「っち。海里、家は分かりますね?ともかく今日は帰りなさい」
お兄ちゃんは私の方を向かずに鍵を渡した

みんなの顔を見るとさっきの笑顔を思い出せないくらい真剣・・

いや、その先生を
睨み付けるようにして見ていた


私はその空気を感じて、大人しく鍵を握り家へと向かった






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