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慈郎編1


小学校に入学してから約一年。
話す人もいるし、それなりにすごしているけれど、なんだかいつもつまらない。
それに、遊びやお昼寝の時間が減って勉強をするのは嫌い。

なんか、退屈。

周りは楽しそうに何か話しながら授業を受けていて。
だけど、どうしてそんな風に楽しく感じられるのか僕には分からなくて。
1人、机に伏せていた。

お昼寝してるほうが、楽しいのに。

そう、内心で呟いてから、ふと、伏せていた頭を窓側に向ける。
すると、そこには体育をやっている生徒たち。

何組だろ…

なんて思ってよく見ると、それはすぐに分かった。
1人、周りとは違う扱いを受けている奴がいたからだ。

確かfeatherっていう大きな会社の娘。
…僕はあの子が大嫌い。

だって、融通されて、当たり前のような態度で自分は周りと違うと思ってる。
それに、先生が話しかけたって絶対に自分で言葉で答えたりしないらしいし、
必要で勇気出して話しかけた子は完全に無視。

なにより、あの冷たい、人を見下したような目が嫌い。
自然と鋭くなる目つきに映るのは、持久走でみんなが必死に走っているのに、1人日陰で腰掛けてSPの人に日傘を差してもらってるその子。

嫌い

思わずまた呟いた。






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あきゅろす。
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