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授業
「海里、帰ろう」
いつものように帰りの支度をすると声を掛けられる

でも、いつもだったらこのまま「うん♪」とか「またくるの〜?」とか言うんだけど、、今日は違う

「ごめん!!今日は無理なの!」

「え?なんで?」

「それは、その・・「海里!帰るぜぃ!!」
精市と話していると、ブン太の声が教室に響き渡る

「あっ!うん!  ごめんね精市!また、誘ってね!!」
私はブン太に返事をして精市に言い、ブン太の方に走っていって、

「え・・?」
そんな精市の小さな不安そうな言葉を聞き取ることはできなかった







「お邪魔するぜぃ」
「いらっしゃーい」
そう言ってキッチンまでの道を私たちは歩いていく


「先生!エプロンですっ!」
私はふざけながらブン太にエプロンを差し出す

「おうっ!ビシバシいくぜぃ!!」
ブン太はエプロンをつけ、冷蔵庫から材料を取り出す

・・・
エプロン姿、、、可愛い////

私はブン太に飛びつこu「海里」
急に振り向き、名前を呼ばれ私はピタッと動きを止めた

「?どうした?」
「いいいいえ!!何でもございません!!」
「?そうかよぃ? じゃっ、まずこの材料をだな・・」
ブン太は不思議そうに私を見た物の、ケーキの作り方について説明しだした


・・危なかった・・;;;;









「よし☆後はオーブンに入れるだけだぜぃっ!!」
ブン太は額に手を当て、フゥと息を吐く
「ブン太教え方うまいね!なんか料理の先生っぽかった」
「あぁ、チビたちによく教えるからな」
「チビ?」
「弟。2人も居るんだぜぃ」
「弟ーー?!」
私は急に大きな声を出す



だって、、だって!!



「な、なんだよぃ!?急に」
「えっその2人の弟君はブン太に似てるの!?」
「お、おう」
「そして、小学生未満!?」
「そりゃ、俺ら中学1年生だしな?」
「あ、そっか。。 ってそうじゃなくて、会わせて!!今度絶対に!!」


ブン太に似ててさらに小学生未満(当たり前)!!
絶対可愛い!!
これは断言できる!!

あ〜会いたいな〜
エンジェルズ/// (勝手に命名)

「おーい?海里?戻ってこーい」
「っは!ごめん;;」
「いや、どうせ『可愛いだろろうなー』とか思ってるんだろぃ?」
「ご名答☆」
「・・・はぁ」
ブン太がため息を吐く

pipipi-
すると、オーブンが鳴った

「あっ話してるとあっという間だったね」
「だな。しっかりできてるかなーっ・・・と」
ブン太はタオルを手に巻き、オーブンからケーキを取り出す

「わぁv」
それはとても良い色に焼けていて私は声を漏らす

「成功だな!後はあら熱を取って」
ブン太がテキパキと行動をしているのを私はジッと見ていた

「?」
「あっ、手際良いなーと思って」
「はは、よく作るからな。ってお前、俺がやってるけど作り方分かったかよぃ?」
「うん!そこんところは大丈夫!!」
「そか。なら良かった」
ブン太はニカッと笑う



可愛いなぁ//もうっ!


「あっ、そうそう!ブン太!」
「なんだよぃ?」
「あの、さ。ケーキはもうきっと大丈夫だから、シュークリームの作り方も教えてくれない??」
「いいぜぃ!でも、急にどうしたんだよぃ?」
「えーっと///なんとなく食べたいなーって!」
「・・・。そうかよぃ。なら、ちゃっちゃっとやるぜぃ!!」
ブン太はまた冷蔵庫から材料を出し、私に教え始める











「・・・・」
「・・;;;」
「なぁ」
「はい;;;」
「これ、なんだと思う?」
「・・・炭」
「だよな・・。どこで間違えたんだよぃ!?」
「そんなこと言われても分からないって!!」

私たちはオーブンから出したシュークリームになる予定だった物を無言で見つめる

「も、もう1度作ってみようぜぃ・・?」
「う、うん!!」
私たちは、もう1度生地を作り出す






「またかよぃ!!」





「も、もう1回!」




「ま・・」




「・・・」







「わ、、悪い・・。時間的にもう帰るぜぃ・・」
「うん・・。ごめん」
そう言って荷物を持ち、玄関に向かう

「いや...」
ブン太はすごく疲れた顔になっている

「あっ!ブン太!」
私は靴を履き、家へと帰ろうとするブン太を呼び止める
すると、ブン太はくるりとこちらを見た

「あっ明日も・・来てくれない?」
私がおずおずというと、ブン太はさっきの疲れた顔からニカッと笑顔を見せた

「もちろんだろぃ?ここまで来たらシュークリーム食べなきゃ気が済まないぜぃ!」
「ふふ、良かった。じゃぁ、、、また明日」
私は手を振る
「おぅ!じゃーなー」
ブン太は前を向きながらひらひらと私に手を振った



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